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京セラ、AI機能を搭載したカラー/モノクロA3複合機7モデルを発表

 京セラドキュメントソリューションズジャパン株式会社は4日、A3複合機の新製品として、AI機能を搭載したカラー複合機「TASKalfa 7054ci/6054ci/5054ci/4054ci」の4モデルと、モノクロ複合機「TASKalfa 7004i/6004i/5004i」の3モデルの合計7モデルを、2021年9月初旬より順次発売すると発表した。

 新製品は、2020年12月に発表したカラーA3複合機「TASKalfa 3554ciシリーズ」の上位モデル。快適な情報共有をサポートするとともに、顧客の業務効率を改善する多彩なオプションとラインアップを用意。AIを搭載したさまざまな新機能を搭載し、スキャン、コピー機能を強化した。また、リモートメンテナンスサービス「ECOSYS NET」への対応や、使いやすさの向上、セキュリティ機能の強化などを行っている。

 快適な情報共有のサポートとしては、「KYOCERA Cloud Connect」の活用によりクラウドサービスと連携し、複合機でスキャンした電子データをクラウド上にアップロードでき、電子データの管理の効率化が行える。また、FAX転送機能により、受信したファクスはメールやフォルダーなどさまざまな形で転送でき、外出先やリモートワーク先でもFAXの受信内容を確認できる。

 業務効率を改善するオプションとラインアップとしては、原稿送り装置にステープル検知機能を搭載したオプションを用意。ステープルされた原稿を誤ってスキャン、コピーしようとするとセンサーが感知し、紙の搬送を停止することで原稿を破損から守る。

 また、カラー機、モノクロ機にそれぞれ、連続プリントソフト毎分70枚の機種をラインアップに追加。印刷された用紙を自動的に、Z折り、三つ折りに処理するオプションユニットや、5GHz帯に対応する無線ネットワークボードをオプションで用意した。

 AIを搭載した新機能としては、手書きで書き込まれた原稿をスキャンする際に、文字が薄いなど読みにくい場合、スキャン時に元の画像はそのままで、手書きの場所だけ強調させて、読みやすくする「手書き強調スキャン」機能を追加した。また、AIチップの搭載により、解像度の低い写真やロゴなどが張り付けてある資料を印刷する際、元の解像度よりも高い解像度に変換し、画像を美しく印刷できる。

 スキャン、コピー機能の強化では、最大16枚の領収書や名刺を原稿台(ガラス面)に並べて、一度にスキャンできる機能や、免許証や保険証などIDカードの表面と裏面を、1枚の用紙に並べてコピーする場合、個別にスキャンしても斜め補正とセンタリングを行う機能を追加した。

 このほか、リモートメンテナンスサービス「ECOSYS NET」への対応や、操作パネルの視認性を高くするための新しいユーザーインターフェイスの導入、モバイル端末から複合機を操作できるアプリ「MyPanel」などを提供。セキュリティ機能の強化としては、国際規格であるコモンクライテリア(ISO/IEC 15408)の最新規格への対応や、あらかじめ実行を許可されたプログラムをリスト化し、そのリストにないプログラムの実行を禁止する「Allowlisting」への対応などを行う。

 製品ラインアップと価格(税別)は、カラー複合機で連続プリント速度(A4ヨコ)が毎分70枚の「TASKalfa 7054ci」が246万円、毎分60枚の「TASKalfa 6054ci」が218万5000円、
毎分50枚の「TASKalfa 5054ci」が178万5000円、毎分40枚の「TASKalfa 4054ci」が150万円。モノクロ複合機で毎分70枚の「TASKalfa 7004i」が208万円、毎分60枚の「TASKalfa 6004i」が162万円、毎分50枚の「TASKalfa 5004i」が134万円。