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NVC、さまざまなネットワーク環境に対応した米ExtraHopのNDRソリューションを提供

 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ(以下、NVC)は4日、米ExtraHop Networks(以下、ExtraHop)と、同社のNDR(Network Detection and Response)製品の国内販売代理店契約を締結し、販売を開始すると発表した。

 NDRは、ネットワークトラフィックを集めて、「どのサーバー・端末が」「いつ」「何と」通信しているのかといった情報を機械学習による調査で把握し、サーバーや端末に設定するツールだけでは可視化できない、ネットワークに対する脅威の可視化を行うソリューション。

 ExtraHop社は、こうした特徴を持つNDRソリューションを提供する企業の1社で、同社のNDRソリューションは、70以上のプロトコルや高速ネットワーク環境に対応。また、5000種類以上のメトリック情報を利用することにより、精度の高い検知・脅威解析を実現しているという。

 一方、NVCでは、エンドポイントへのセキュリティ攻撃対策ソリューションであるEDR(Endpoint Detection & Response)を取り扱ってきたが、EDRと相互に補完し、攻撃の検知精度を高めることのできるNDRソリューションが必要だと判断。ExtraHop社との販売代理店契約の締結を行った。

 ExtraHop社が提供するNDR「Reveal(x)」は、スイッチのミラーリングポートからパケット情報を取得し、脅威を検知・可視化する「ExtraHop Discover Appliance (EDA)」と、脅威ハンティングなどの詳細調査を行う「ExtraHop Explore Appliance (EXA)」、情報を収集し機械学習を実施するSaaS環境から構成されるソリューション。インライン導入やエージェント導入を必要としないため、本番環境へ影響を最小限に抑えた導入が可能という。

 また、運用において設定やチューニング作業等が必要なく、機械学習が自動的に企業の環境を日々学習するため、低運用負荷を実現。ネットワークのヘルスチェックをリアルタイムでモニタリングし、攻撃者に利用される可能性のあるリスクポイントを低減できる。さらに、セキュリティ用途だけでなく、ネットワーク遅延や、アプリケーションの性能劣化など、ネットワーク運用者にとって重要な情報を提供するとのこと。

 NVCでは、大規模企業、サービスプロバイダー、セキュリティ関連企業、金融機関などを対象に販売を進める考えだ。