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日立LG、レストランでの対面機会を低減する「スマートレストラン」ソリューション

インタラクティブサイネージと3D LiDARセンサーを活用

 株式会社日立エルジーデータストレージ(以下、日立LG)は2日、ニューノーマル時代に適応する「スマートレストラン」を提案すると発表した。新型コロナウイルス感染症対策の強化と、店舗運営効率化による人件費抑制を両立させるためのソリューションとして提供する。

 このソリューションは、大型タッチパネルを有するインタラクティブサイネージと距離情報を取得する3D LiDARセンサーとで構成される。具体的には、熱の検知も可能なインタラクティブサイネージを利用し、注文受付と同時に利用客の体表面温度測定やマスク着用の確認を実施。さらに、3D LiDARセンサーを用いて着席位置を特定することにより、利用約と従業員との対面機会の低減を図るという。

 また、3DLiDARセンサーで測った店内の空き状況や混雑状況をインタラクティブサイネージに表示することで、利用客の入店を事前に制御し、密集の回避を支援するとした。さらに決済システムと連携させれば、セルフレジ(無人レジ)によるさらなる対面機会の低減も可能になるとのこと。

 なお日立LGでは、株式会社弥七と協力し、レストランPOTA PASTA京急鶴見店において実証実験を行う。同店では、利用客がタッチパネル式のインタラクティブサイネージに表示されたメニューから料理を注文。その際に利用客の体表面温度とマスク着用の確認を行う(下図1)。この際、注文は厨房(ちゅうぼう)内のプリンタから伝票として出力され、従業員は調理を開始する仕組みだ(同2)。

 また利用客の着席位置は3D LiDARセンサーの動線・位置計測機能で把握され(同3)、伝票番号とともに、厨房のディスプレイやタブレット端末に着席位置が表示される(同4)。調理が終わった料理は、従業員によって伝票とともに、利用客の着席場所へ運ばれるとのこと(同5)。

スマートレストランのイメージ