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キヤノンITS、NVIDIA Jetsonを搭載した産業用AIスマートカメラ「Baumer AXシリーズ」を販売

産業用AIスマートカメラ(Baumer AXシリーズ)

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は20日、NVIDIAのエッジAIボード「Jetson」を搭載した、独Baumer Optronic(以下、Baumer)製のAIスマートカメラ「Baumer AXシリーズ」を販売開始した。

 キヤノンITSでは、製造現場においては、生産設備のオートメーション化や製造過程の品質検査スピードが重要視され、データ処理能力の高い産業用カメラ導入が検討されるようになってきたと説明。特にエッジコンピューティングでの画像処理において、非常に短い時間で大量のデータを処理するニーズが高まっているとして、こうしたニーズに対応する製品としてBaumer AXシリーズを販売する。

 Baumer AXシリーズは、AIを実装するためのシステム設計を簡素化できるオールインワン型の産業用AIスマートカメラで、AIコアとグラフィックプロセッサが実装されているNVIDIA Jetson NanoまたはXavier NXモジュールにより、AIベースのシステムを柔軟かつ自由にプログラムできる。

 3.2または5メガピクセルの解像度を持つ最新のCMOSセンサーを搭載しており、高画質と高感度、低ノイズを実現し、最大77フレーム毎秒の高速プロセスでも画像の取り込みが可能。Linuxベースで、各種のプログラミング言語により作成されたアプリケーション要件をサポートし、さまざまな画像処理ライブラリやAPIを活用できる。

 画像転送は、カメラ内部のCMOSセンサーからJetsonへ直接行われるため、高速かつ安定しており、画像処理用のボードやチップなどを追加で用意する必要がない。また、オプションとしてIP 67保護等級対応のチューブシステムを利用することで、過酷な環境条件にも耐えることができる。