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日本マイクロソフトとパーソルイノベーション、デジタル人材育成で協業

「学びのコーチ」活用で従業員のリスキリングを実現

 日本マイクロソフト株式会社 とパーソルイノベーション株式会社は19日、日本のDX推進を目的に、リスキリング(Re-Skilling、学び直し)の領域で協業を開始すると発表した。

 リスキリングとは、個人においては「市場ニーズに適合するため、保有している専門性に新しい取り組みにも順応できるスキルを意図的に獲得し、自身の専門性を太く、変化に対応できるようにすること」、企業においては「従業員が社内で新たな業務に就けるようにするための再教育のこと」を言う。大学等に入り直す「リカレント教育」に対して仕事を続けながら継続して学び続けることを指す。

 協業の取り組みでは、7月1日にパーソルイノベーションが提供開始した法人向けオンラインコーチングサービス「学びのコーチ」を、リスキリングのプラットフォームとして活用する。

 日本マイクロソフトとパーソルイノベーションでは、さまざまな企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が喫緊の経営課題として大きな注目を集める一方、デジタル人材の不足感は強く、IT人材をリスキリングすることで、クラウドやAIの知識を有しDXを推進するデジタル人材に育成することに期待が高まっていると説明。

 こうした状況を受け、日本のデジタル人材育成に貢献するには、日本マイクロソフトの持つテクノロジーに関する豊富な知識、キャリアパス、プログラムを、多くの人に届けることが最も重要であると考え、リスキリングに着目し、「学びのコーチ」との協業をスタートすることにしたとしている。

 協業では両社の強みを生かし、「コーチングを通じた『学び』」「コミュティを通じた『学び』」「より良い「学び」の研究」の3つの取り組みを軸に、「テクノロジー×人の力」で従業員のリスキリングを実現し、日本のDXを推進できるデジタル人材を創出していく。

 コーチングを通じた「学び」の取り組みでは、「学びのコーチ Microsoft Skilling Partnerプログラム」の提供を開始。パーソナライズされたキャリアコーチングとラーニングカリキュラムで、高度クラウド人材の育成をリードしていく。

 コミュティを通じた「学び」の取り組みでは、Microsoft「スキルチャレンジ」と「学びのコーチ」の協業を実施。日本マイクロソフトが提供するゲーミフィケーションを取り入れた無償のラーニングプログラム「クラウドスキルチャレンジ」を利用したラーニングコミュニティを、「学びのコーチ」と協業することでさらなる活性化を目指す。

 より良い「学び」の研究の取り組みでは、Microsoftキャリアマップの共同研究・開発を実施。キャリアの体系的な解説を通じてキャリアコーチングの効果をより高めるため、「学びのコーチ」のキャリアコーチングのノウハウと、日本マイクロソフトの持つスキリングノウハウを活用し、キャリアの体系化開発のため協働する。

 日本マイクロソフトでは、デジタル人材の育成を継続的に推進し、2023年までに15万人のクラウド&AIにおける認定資格取得者の創出を予定しており、今回の協業を通じて2025年までに高度デジタル人材を新たに2万人創出することを目指す。また、日本マイクロソフトとパーソルイノベーションは、今回の協業をきっかけに連携を強め、日本のDX推進に向けた支援を進めるとしている。