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日本通運と富士通が収蔵品デジタルアーカイブサービスを提供、美術館などの収蔵品管理業務のデジタル化を支援

 日本通運株式会社と富士通株式会社は1日、美術館や博物館における収蔵品のデジタルアーカイブを一括サポートするサービス「SmartMuse」を共同開発したと発表した。販売は日本通運が担当し、7月1日より順次開始する。

 SmartMuseは、美術館や博物館の収蔵品に関するデジタルアーカイブや管理業務を支援するサービス。データ管理、収蔵庫整理、輸送・保管、データ入力代行、デジタル化といった5つの要素から業務をサポートするという。

 具体的には、日本通運が以前から提供していた美術品の梱包・輸送・保管業務サービスに人的支援サービスを追加し、さらに富士通Japan株式会社の収蔵品管理・公開システム「FUJITSU 文教ソリューションMusetheque デジタルアーカイブクラウド」を組み合わせることで、収蔵品や収蔵品データの一括管理を実現。整理から管理までをワンストップで提供可能にした。

 両社では、収蔵品管理に関する業務を日本通運が代行することで、学芸員が日々行っている管理業務の負荷軽減に貢献することを目指す。加えて、日本通運のノウハウと富士通のデジタル技術により、美術館や博物館のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、新たな鑑賞方法の充実など、美術館や博物館の可能性を広げていくとしている。

 日本通運では、7月1日より首都圏エリアから販売を開始し、段階的に全国へと販売地域を拡大する予定だ。