ニュース

ジェスチャーでシステムへの入力指示が可能に――、NECソリューションイノベータが新ソリューションを提供

 NECソリューションイノベータ株式会社は9日、指や体の動きを画像解析することにより、入力指示を非接触で実現できる「NEC ジェスチャーUIソリューション」を発表した。

 NEC ジェスチャーUIソリューションは、指先や体の動きを画像解析し、従来「ボタン」や「スイッチ」などで実現していた入力指示を非接触で実現するソフトウェア。同社では今回、3Dカメラで全身の骨格情報を取得し、身ぶりや挙動等のジェスチャーと、キーボードやマウスなどの操作を対応させて、非接触でアプリケーションを操作する技術を開発し、手先の動きを認識する技術と組み合わせて製品化した。

 具体的には、手を振るなどのジェスチャーによって、離れた場所から非接触でアプリケーションを操作し、機器などを動作させることが可能になる。これにより、操作者の移動や手袋の脱着などの手間を軽減できるため、作業の効率化を支援するという。

 NECソリューションイノベータによれば、数センチメートルから数メートル程度離れた場所にある機器の入力操作をジェスチャーで行えるので、作業の効率化につなげられるほか、アプリケーション操作を非接触にすることで、新型コロナウイルス感染症対策としても役立てられるとのこと。

<ジェスチャー入力例>場所を動かずジェスチャーで機器操作が可能
<ジェスチャー入力例>右手を右に伸ばすジェスチャーで画面をスライド

 ジェスチャーについては、いくつかを標準機能として提供するほか、独自のジェスチャーも登録可能にした。作業環境にあわせたジェスチャーを設定することで、より効率的な作業環境を実現する。

 さらに、3Dカメラとセンサーのみで利用開始できるため、リモコンやヘッドセット、通信機器等への設備投資が不要となり、これらの管理コストや機器の紛失、破損リスク低減につなげられるとしている。

 価格は、10ライセンスで100万円(税別)から。別途、距離センサー、3Dカメラ、SI費用など初期導入費が必要となる。