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Red Hat、JavaアプリケーションサーバーをAzure上で提供する「JBoss EAP on Azure」を発表

 米Red Hatは現地時間5月25日、Jakarta EE(旧Java EE)対応アプリケーションサーバーの「Red Hat JBoss Enterprise Application Platform(以下、JBoss EAP)」を、Microsoft Azure上で提供する、「Red Hat JBoss Enterprise Application Platformon Microsoft Azure(以下、JBoss EAP on Azure)」を発表した。

 JBoss EAPは、生産性向上のための高性能な管理および自動化機能と、最新のクラウドネイティブアプリケーションを構築、デプロイするための軽量なアーキテクチャをJava開発者に提供する製品。

 JBoss EAP on Azureは、JBoss EAPを完全構成済みでいつでも実行できるAzure上のネイティブサービスとして提供し、Microsoftが管理するAzure App Serviceで完全サポート付きランタイムとしても提供される。

 これにより、組織は既存のJakarta EEアプリケーションのモダナイズと、Azure上での新たなJakarta EEアプリケーションの構築に際して、クラウドベースのアーキテクチャの利点を活用できると説明。JBoss EAPをAzure上で提供することで、Red Hatはクラウドへの移行を容易にするとともに、将来に備える上でより幅広い選択肢と柔軟性を組織に提供するとしている。

 ユーザーは、JBoss EAP on Microsoft Azureの導入により、JBoss EAPとAzureの幅広い補完的なサービスを合わせて使用することで、柔軟性とスケーラビリティに優れた、よりセキュアなクラウドネイティブアプリケーションを開発できると説明。これらをJBoss EAP上で構築し、Red Hat Runtimesを通じてサポートを利用できるとしている。

 サービスは、ホステッド型と自主管理型の両方で利用可能でき、ユーザーはAzure Marketplaceを通じてJBoss EAP on Azureの仮想マシン(VM)でアプリケーションを実行できるほか、Azure App Serviceを通じて柔軟なオンデマンドの価格設定の下、ホステッド型のJBoss EAPを採用することもできる。また、コンテナベースのソリューションを必要とするユーザー向けに、JBoss EAPはAzure Red Hat OpenShift上でもサポートされる。

 JBoss EAP on Azureは、オープンソースに関するRed Hatの専門技術とMicrosoftのパブリッククラウドの強みを兼ね備え、両社によって共同でサポートされる。また、コスト面でも、Javaアプリケーションをクラウド上に移行することで、ITインフラ、オペレーティングシステム、ストレージを含む、オンプレミスデータセンターの管理に伴うコストの削減に有効になるとしている。