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富士ソフトとFFRIセキュリティが協業を強化 国産技術を生かしてIoTセキュリティ対策サービスを提供

 富士ソフト株式会社は1日、株式会社FFRIセキュリティとサイバーセキュリティ分野において協業を強化すると発表した。両社の国産技術を生かしてIoTセキュリティ対策サービスを提供し、政府官公庁や自治体、IoT機器製造業、およびそれらの機器を活用する企業などのセキュリティ対策を支援するとしている。

 IoT機器については、脆弱性対策が不十分なままで使用されるとサイバー攻撃の標的となってしまうため、開発・製造段階での十分なセキュリティテストと対策が必要になることが課題となっている。

 また富士ソフトでは、グローバル化や多様化が進む企業のサプライチェーンにおいて、セキュリティ関連製品に海外の技術が多く使用され、その解決についても海外企業へ依存しているという点を指摘する。

 そこで、こうした状況を改善するために、富士ソフトは国産セキュリティベンダーであるFFRIセキュリティとの協業を強化し、そのセキュリティ製品、セキュリティ技術と、自社のインフラ構築からセキュアシステム開発、運用までのソリューションを融合させて、高度化するサイバー攻撃からの保護サービス提供を強化するとしている。

 特に安全保障の観点からは、グローバルサプライチェーンにおけるセキュリティ対策が課題となっており、国産セキュリティ対策がその性質上、利用する側の企業にとっても重要な役割を持っている。そこで今回はIoTセキュリティ対策として、IoT機器向けファジングテストツール「FFRI Raven」、およびそのツールを活用したテスト実施サービスの提供を開始した。

 富士ソフトでは、今後もFFRIセキュリティとの協業を強化し、両社の強みを生かして、サイバーセキュリティ分野におけるビジネス展開を進めるとしている。