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NTT東西とDNP、高等教育機関向け電子教科書・教材配信サービスの普及・拡大促進で協業
2021年5月10日 13:14
西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)、大日本印刷株式会社(以下、DNP)の3社は10日、大学など、高等教育機関向け電子教科書・教材配信サービスの普及・拡大に向け、連携を強化すると発表した。
NTT西日本とDNPはすでに、withコロナ/afterコロナ時代に求められる教育のデジタル化推進を目的とした協業を行っており、2020年6月には、先行実証を行っている京都先端科学大学と武庫川女子大学において、共同で教育ICTプラットフォームを構築するとともに、マルチデバイスに対応した教科書・教材の提供や、学修時間・学修行動の把握等の学修管理サービス提供を実施してきた。
また、こうした取り組みを通じて、ICTを活用した教育のデジタル化におけるノウハウを蓄積するとともに、大学などの教育機関、教科書・教材の提供を行う出版社からも多数、事業賛同の要望をもらっていたという。
今回はそうした中で、東日本エリアを担当するNTT東日本が新たに参画。社会的背景や教育機関/書店からの需要に対して、NTT西日本・NTT東日本が保有するICT基盤および営業ネットワークと、DNPが保有する教育コンテンツ制作・配信ノウハウを組み合わせ、高等教育機関向け電子教科書配信サービスを全国規模へ拡大していくとした。
加えて、電子教科書・教材配信事業のみならず、出版社向けに教科書の電子化を促進するためのオンライン教科書・教材選定サービス、取次・流通支援事業の提供準備を進める考え。さらには、教員独自の教材を電子化するためのオリジナル教材開発・支援事業の実証的な取り組みも開始する。
なお今後は、電子教科書・教材配信事業では3社共同でのサービス提供体制を整備するとともに、大学のニーズをくみ取って開発・改善につなげることで、教育の質向上に資するサービスの実現に取り組むとしている。あわせて、取次・流通支援事業やオリジナル教材開発・支援事業では、さらなるニーズの検証とサービスの具体化に取り組むほか、大学のアダプティブ・ラーニングをより効果的に支援する観点からは、学修の可視化などを含めた新サービスの開発検討も行っていくとのこと。