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TIS、システム運用のアウトソーシングサービス「MSCC」を強化 ServiceNowを用いたポータル機能を提供

 TIS株式会社とTISシステムサービス株式会社(以下、TSS)は26日、ITシステム運用を支援するアウトソーシングサービス「MSCC(マネージド・サービス・コントロールセンター)」をアップデートしたと発表した。

 「MSCC」は、ITシステムの監視・障害対応や問い合わせ対応など、システム運用全般のアウトソーシングを提供するサービス。ITシステム運用のプロフェッショナルが、24時間体制で企業のIT部門の業務を代行してくれる。

 今回の強化では、監視や自動化など、各種運用機能のベストプラクティスをパッケージ化した。各機能はAPI疎結合を前提としており、継続的かつ自律的にアップデートする。利用企業は、あらかじめパッケージ化されたこれらのモデルを採用することにより、従来の運用要件定義の時間を削減することができ、サービスインまでのリードタイムを短縮できるとのこと。

 また、クラウド型デジタルワークフローのServiceNowを利用し、利用企業のインターフェイスとなる運用ポータルを新たに提供する。これまでは複数のツールで管理していたIT運用ベンダーへの作業依頼や、ナレッジなどの情報が単一のポータルに集約され、関係者間で共有可能になるとのこと。

 このポータルでは、作業依頼の対応状況やシステムの状態などを把握でき、運用管理が容易になるほか、リソース使用状況などのシステムの状態をリアルタイムに把握する機能も提供される。

 なお、TISでは今後、ServiceNowを活用したサービス拡大を検討するとのこと。さらに将来的には、運用で得られたデータを集約し、予兆分析や高度傾向分析に活用する基盤を提供するなどの強化により、利用企業の意思決定を支援していくとしている。

 TSSは、2023年までに30社に対し、サービス運用プラットフォームを活用した「MSCC」の提供を目指すとのことだ。