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キヤノンITS、西東京データセンターの「VR見学会」を開始

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は15日、同社の西東京データセンターの利用を検討している顧客向けに、VR技術を活用した見学会を開始した。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、キヤノンITSが運営する西東京データセンターでも、現地見学会の回数制限、参加人数制限などの感染対策を実施しており、2020年10月の2号棟オープン以降、データセンター見学の要望に必ずしも対応できない状況が続いているという。

 キヤノンITSはこの状況を解消すべく、自宅やオフィスにいながら西東京データセンターを見学可能な、VR技術を活用した見学会(以下、VR見学会)を開始する。

VRコンテンツのイメージ

 VR見学会は、オンライン会議に参加するWeb方式と、専用タブレットを操作するタブレット方式の2方式を用意。Web方式では、テレワークを実施している場所や、その他複数の場所から、キヤノンITSが案内するオンラインツアーに参加できる。タブレット方式では、専用のタブレット端末を顧客自身が操作しながら、顧客のオフィスまたはキヤノンITSの事業所で見学できる。

 西東京データセンター内の具体的な見学可能箇所は7か所で、セキュリティ設備を備えたエントランスや、顧客のICT機器を預かるCPU室など、臨場感のある映像で見ることができる。

 VR見学会の導入により、顧客は移動時間と移動コストが削減できるだけでなく、自身で見学箇所を選択することで、従来の現地見学会よりも効率的かつ短時間でのデータセンター見学が可能になると説明。また、Web方式では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、現地見学会を避けたいと考える顧客だけでなく、遠方であることや検討初期段階であることを理由に見学の申し込みをためらっていた顧客にも、気軽に見学してもらうことができるとしている。

 キヤノンITSでは、今後もVRコンテンツの拡充により見学可能な範囲を順次広げ、ニューノーマル時代に求められる新たなユーザー体験を提供すると説明。また、データセンターサービスの提供に加え、データセンターへの移設支援やクラウドサービスの移行など、顧客ニーズやシステムのライフサイクルを踏まえたサービスを提供するとともに、安定したITシステムの稼働とそれに携わる人の安全確保、さらには顧客の新しい働き方を支援するとしている。