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HPE、AI活用の新たな保守サービスとサポートポータルを発表

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、HPE)は5日、保守サポートをAIの活用により再定義した、新たな保守サポートサービス「HPE Pointnext Tech Care」およびサポートポータル「Digital Customer Experience(DCE)」を発表した。

 HPE Pointnext Tech Careは、既存のHPE製品サポートサービス「HPEファウンデーションケア」「HPEプロアクティブケア」に代わるもので、問題の特定と解決だけでなく、顧客がHPEのテクノロジーを最大限に活用できるように支援する。

 今回の刷新により、顧客は複数の手段でより迅速に製品のエキスパートにアクセスできるようになり、AIを取り入れた新たなカスタマーエンゲージメントプラットフォームであるDCEを通じて、顧客のIT環境の状況把握と分析の支援、パーソナライズされた技術情報や障害未然防止情報など、業務効率化の実現を支援するテクニカルアドバイスが得られるとしている。

 製品の専門知識へのアクセスについては、HPEが提供するフォーラムを通じて、コミュニティとの共有、ベストプラクティスの獲得、よくある質問への回答を得ることができる。また、HPEのエンジニアが開発した、何百ものビデオや構成ガイドを集めたHPEのライブラリを利用することで、多くの問題を迅速に自己解決できる。

 一般的なテクニカルガイダンスについては、HPEのエキスパートが何千ものほかのIT組織との関わりで蓄積したベストプラクティスを共有し、顧客の課題解決およびスキルギャップを補えるよう支援する。エキスパートへの相談は、修復を目的とした内容に限定されず、ブレーンストーミングのための対話も可能で、共通する課題への取り組みやベストプラクティスの知見を得られる。

 また、HPE Pointnext Tech Careでは、サポートポータルのDCEを通して、AIベースの仮想エージェント、パーソナライズされたタスクアラート、デジタルケース作成・管理など、データ主導型のカスタマーエクスペリエンスを提供する。このエクスペリエンスは、顧客が利用するHPE製品から送られてくるデータによって最適化されており、顧客が迅速にアクションを起こせるようサポートする。また、契約や保証の管理を効率化でき、利用できるサービスやリソースに関する情報を迅速に得られる。

 そのほか、HPE独自の拡張現実サポート「Visual Remote Guidance」により、オンサイトのスタッフがリモートのエキスパートと連携して、解決を早めることができる。

 HPE ProLiant DLサーバー向けのHPE Pointnext Tech Careは、4月5日から提供を開始。5月にはHPE Primeraストレージ向け、7月にはほかの製品向けに提供を開始する。