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さくら情報システムの帳票データソリューション、AI-OCRエンジン「DX Suite」を追加搭載

 さくら情報システム株式会社は1日、AI-OCR+BPO帳票データ化ソリューション「Sakura-Eye」のAI-OCRエンジンとして、AI inside株式会社の「DX Suite」を追加搭載し、手書き文字の認識精度を強化したと発表した。また新たに、同エンジンを搭載したAI-OCRサービス「Sakura-Eyeオンデマンド」を、4月より提供開始する。

 Sakura-Eyeは、AI-OCRとBPOサービスを組み合わせることで、紙からの煩雑な入力作業やその周辺事務処理の効率化を支援する帳票データ化ソリューション。さくら情報システムにて、AI-OCRに必要なスキャンやOCR定義作成など煩雑な作業を代行するほか、データ化後の成形や加工など、きめ細やかな要望にも対応する。

 OCRのコアエンジンとしては、株式会社PFUの業務用OCRソフトウェア「DynaEye 10」を採用しているが、今回はAI-OCR機能をDX Suiteでさらに強化し、いっそうの効率化を実現したとのこと。DX Suiteの利用はオプションとなる。

 なお、OCR対象部分のイメージを切り出し、クラウド上のDX Suiteに連携してデータ化を行うが、BPOサービスを活用することにより、一部を人的エントリーで補うなど、要望に応じたさまざまなサービスを組み合わせられるとした。

 参考価格(税別)は、標準AI-OCRが1カ所あたり1円、帳票読み取り設計が1項目あたり500円、その他アウトソーシングサービスは個別見積もり。別途、初期費用および運営費用が必要となる。また、オプションのDX Suiteは1カ所あたり2円で提供される。

 一方、Sakura-Eyeオンデマンドは、さくら情報システムで設定した専用PCとコンパクトスキャナを利用企業のオフィスに設置し、スキャンするだけで、OCR結果の一時保管までを全自動で行うサービス。結果データと読み取りイメージはセットにしてクラウドストレージ上で確認できるため、リモートワークにも役立つとしている。

 参考価格(税別)は、初期費用が5万円、帳票読み取り設計が1項目あたり500円、月額費用が3000枚まで10万円(3000枚を超える場合は従量課金)。やはりDX Suiteはオプションで、1カ所あたり2円で提供される。