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ホテルの客室を企業がサテライトオフィスとして活用――、NECがマッチングサービスを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は31日、感染症対策が施されたホテル客室を企業のサテライトオフィスとして活用する「ホテルワークスペースマッチングサービス」を、4月より提供開始すると発表した。

 「ホテルワークスペースマッチングサービス」は、エリア・部屋数などのニーズにあわせて、株式会社東急ホテルズや株式会社プリンスホテルなど、参画する首都圏のホテルからサテライトオフィスとなる客室を紹介するサービス。企業は、セキュリティ・遮音設備・Wi-Fi環境などが充実しているホテル客室を一定期間借りることで、追加設備投資なしでサテライトオフィスとして活用可能になるという。

 なお対象ホテルは、ホテル業界で定める「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン」にのっとった対策を実施しており、安全・安心なワークスペースを確保できるとのこと。

 一方、利用企業の従業員向けには、契約ホテルの空室検索や予約が可能な専用スマートフォンアプリを提供する。一部ホテルにおいては、ホテルフロントにあるタブレットから顔認証またはQRコードによる非対面にて、簡単なチェックインが可能になるとした。

ワークスペースにできるホテル客室イメージ
専用アプリのイメージ

 現在、NECグループ各社や住友商事株式会社などの複数企業が「ホテルワークスペースマッチングサービス」を試行的に利用しているとのことで、NECでは今後、利用可能なホテルと利用企業を拡大し、New Normalにおける働く場所の多様化と、ホテルの稼働率向上を促進するとアピールしている。

 なおホテルについては、NECのホテル基幹業務システム「NEHOPS」を導入しているホテル向けにサービスを案内する。