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NECとダイナミックプラス、需要や供給の状況に応じて価格を変動させるホテル向けサービスを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)とダイナミックプラス株式会社は29日、需要や供給の状況に応じて価格を変動させる「ダイナミックプライシングサービス」をホテル業界向けに共同開発したと発表した。4月より提供を開始する。

 ホテル業界では現在、ロビーや食事会場等、ホテル共有部でのソーシャルディスタンス確保のため、客室稼働率を抑える対策が講じられている。こうした中で、需要と供給の状況に応じて、機動的に適正な客室価格を設定することが重要になっているとのこと。

 そこで、ホテル向け基幹業務システム「NEHOPS」を通じ、販売支援から管理システムまでホテル業界のデジタル化をサポートしてきたNECと、チケット業界などでダイナミックプライシングの導入実績を持つダイナミックプラスが業務提携し、ホテル業界向けのダイナミックプライシングサービスを共同開発した。

ダイナミックプライシングの考え方について

 このサービスでは、NEHOPSを通じて蓄積した宿泊者数や売上等のデータに、需要予測を行うダイナミックプラスのアルゴリズムへ適用することで、時期や天候、イベント、予約状況、競合動向等に応じた最適な客室価格をリアルタイムで設定でき、収益の最大回に貢献するという。

 また、同サービスで算出された客室価格は、NEHOPSの各種システムにデータ連携・自動反映されるため、業務負担を軽減可能。加えて、競合他社の客室価格、周辺イベントの情報、客室稼働状況といった、価格設定に影響を与えた要素がシステム上に表示されることから、需要予測や集客施策立案、マーケティングに活用できるとしている。

 なお両社では、ダイナミックプライシングサービスについて、今後3年間で260ホテルへの導入を目指すとのことだ。

ダイナミックプライシングサービス画面イメージ