ニュース

日本IBM、ハイエンドクラスの機能を備えたコンパクトなストレージシステム「FlashSystem 5200」を発表

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は10日、19インチラック1Uのコンパクトな設計で、物理容量約460TB、最大容量1.7PBまで搭載でき、NVMeサポートなどハイエンドクラスの機能を備えたストレージシステム「IBM FlashSystem 5200」を発表した。

 FlashSystem 5200は、FlashSystemでは最もコンパクトな製品となり、最新のIBM FlashCoreモジュールを搭載し、フラッシュストレージのために最適化された通信プロトコルNVMeをサポートすることで、70マイクロ秒未満の応答時間を実現する。また、Intel、Samsungのストレージクラスメモリドライブをサポートし、統合ストレージ管理ソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize」を活用することで、500を超える異機種のストレージシステムが混在した環境を統合管理できる。

IBM FlashSystem 5200

 FlashSystem 5200は、ストレージに障害が発生しても別のストレージに切り替えて無停止で業務を継続できるHyperSwap機能により、高可用性を実現。ハイブリッド/マルチクラウド環境や、ベアメタル、コンテナなど多様な仮想化したインスタンスで活用でき、他社製品でもシームレスに連携できるため、すべてのワークロードに、優れたパフォーマンスや最適なコスト効率を提供するとしている。

 エンタープライズ向け機能として、パフォーマンス向上と運用コストの削減を目的として、複雑なストレージ環境全体を可視化して情報に基づいた意思決定を行うことができるIBM Storage Insightsと、利用者がストレージを統合および管理して1つのプールであるかのように扱えるようにするIBM Spectrum Virtualizeが含まれる。

 他のIBMフラッシュストレージ製品群と同様に、Red Hat OpenShift、Kubernetes用Container Storage Interface(CSI)、Ansible Automation、Kubernetes、VMwareやベアメタル環境をサポートする。

 エンタープライズ向け機能として、パフォーマンス向上と運用コストの削減を目的として、複雑なストレージ環境全体を可視化して情報に基づいた意思決定を行うことができるIBM Storage Insightsと、利用者がストレージを統合および管理して1つのプールであるかのように扱えるようにするIBM Spectrum Virtualizeが含まれる。

 また、IBMでは新しいFlashSystemモデルに加えて、ストレージ製品群全体においてハイブリッドクラウド機能を引き続き進化させていく計画を発表。分散型クラウド「IBM Cloud Satellite」のサポートを、FlashSystem製品群、IBM SANボリュームコントローラー、IBM Elastic Storage System、IBM Spectrum Scaleにまで拡大させる予定としている。

 さらに、ユーザーがオンプレミス環境とIBMクラウドまたはAmazon Web Services(AWS)との間の異種混合ストレージシステムからデータを複製、移行できるようにするソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud」を更新する予定を発表。IBMでは、2021年の第3四半期のベータプログラムから、同じ機能をMicrosoft Azureにも拡張することを計画している。