マルチクラウド環境のセキュリティ設定を監視し適切な状況を維持――、ラックが支援サービスを提供

　株式会社ラックは10日、マルチクラウド環境やハイブリッドクラウド環境において、アプリケーションの開発と運用を一体化しながらセキュリティを確保する運用支援サービス「クラウドセキュリティ統制支援サービス by Prisma Cloud」を同日より提供開始すると発表した。

　「クラウドセキュリティ統制支援サービス by Prisma Cloud」は、ラックのシステム開発の知見と、クラウド環境におけるセキュリティ診断や情報漏えい事故対応の経験によって培われたノウハウによって、パロアルトネットワークスの「Prisma Cloud」を最大限に活用できるように支援するサービス。

　Prisma Cloudでは、開発ライフサイクルやマルチクラウド環境にまたがった、広範囲なセキュリティとコンプライアンス監視に対応しており、複数のクラウド環境のセキュリティ設定状況が、自社のセキュリティルールに準拠しているかどうかや、セキュリティ事故につながる設定ミスがあるか、といった点を検出・可視化する。

　そして、DevOps環境とマルチクラウド上に構築されたアプリケーションの実行環境を安全に保つとした。

　サービスメニューは、主に3種類を提供する。「導入前のPoC・PoV支援」では、Prisma Cloudが有効に動作し、導入価値があるかどうかを確認できるよう、企業の環境で動作させ製品の評価を行うための支援を実施するという。

　2つ目の「運用設計支援」は、企業の環境に応じたPrisma Cloudでのアラート検知から環境修正に至るまで、運用の仕組みやルール、フローの作成などを支援するとのこと。

　また、Prisma Cloudを用いて企業がクラウド環境を安全に利用するための運用支援を行う「運用支援」も用意した。このメニューでは、製品技術サポート、ラックオリジナルアラートルールの提供・更新、アラート検知状況月次報告などを提供する。

　なお運用支援では、Prisma Cloud製品に関する技術問い合わせに対応するほか、適用済みのラックオリジナルポリシーに対し、セキュリティトレンドやメーカー対応状況などを踏まえたポリシーを追加・変更する。加えて、日本独自のマーケットニーズに対応したカスタムコンプライアンスについて、順次拡充を予定するとのこと。

　また、企業のクラウド活用やセキュリティ対策などに活用できるラックオリジナルレポートを提供し、報告会を開催。企業の依頼に基づいた個別ポリシー作成や既存ポリシーの変更にも対応するとした。