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SCSK、SAP Cloud Platformを利用したSAP向け電子記録債権/手形管理ソリューションを提供

 SCSK株式会社は2日、SAPシステム標準の手形機能をベースに、「電子記録債権要件」と日本固有の「手形管理要件」を付加し、「Add-Value for 電子記録債権/手形管理」として提供すると発表した。SAPのPaaSである「SAP Cloud Platform」上において、同日より提供を開始する。

 SCSKでは、SAPの次世代ERPであるSAP S/4HANAの標準機能を最大限活用するとともに、アドオンや拡張要件については、SAPシステムとの親和性の高いSAP Cloud Platformを利用することを推奨。SAPジャパン株式会社の支援を得て、SAP Cloud Platform開発技術者の育成と開発標準の構築を行ってきた。

 今回はこうした取り組みを経て、ニーズの根強い、電子記録債権/手形管理要件への対応ソリューションとして、「Add-Value for 電子記録債権/手形管理」を新たに製品化した。SAP ERPやSAP S/4HANAの持つシステム標準の手形機能をベースに、電子記録債権と日本固有の手形管理要件を付加し、SAP Cloud Platform上で稼動するシステムとして提供する。

 電子記録債権をサポートするために、現物手形との一元管理、特有の会計処理、固有の業務にも対応できるよう機能拡張を実施。全銀電子債権ネットワークが運営する「でんさいネット」にも対応する。

 一方、日本固有の業務に対応するための機能拡張は、計50以上の機能とレポート、5つのアドオンテーブルで構成され、SAPシステム標準の手形機能ではカバーしきれない部分をサポートするとした。

 また、受取手形管理/支払手形管理の各種要件に対応した機能を備え、受取手形や支払手形の情報(手形番号、振出人、支払期日、ステータス、印紙税、金額など)の一括管理が可能となった。

 なお、SAPの先進的なUIであるFioriの利用が可能で、ブラウザによるUIにより、SAP GUIの導入や、接続設定を行う必要がないとしている。