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SCSK、SAP S/4HANA導入テンプレートとPoCなど関連サービスを提供

 SCSK株式会社は25日、SAPのERP製品「SAP Business Suite 4 SAP HANA」(以下、SAP S/4HANA)導入テンプレートと関連サービスを、「Add-Value(アドバリュー)」シリーズとして同日より提供開始すると発表した。

 Add-Valueシリーズは、SCSKが培ってきたSAP導入・運用・保守のノウハウを生かして提供する、SAP S/4HANA関連のトータルサービス。各種導入テンプレートと導入支援を提供するほか、PoC(Proof of concept、概念実証)やマイグレーション、SAPのPaaS「SAP HANA Cloud Platform」上での拡張開発などを提供し、SAP S/4HANAの効率的な導入とコスト圧縮、効率化を支援するという。

 シリーズのうち導入テンプレートでは、SAP S/4HANAにおけるシステム上の事前設定に加え、導入プロジェクトで必要となる各種成果物ドキュメントのサンプルやフォームを含めた、トータルな支援を提供。既存のSAP ERPテンプレートの踏襲ではなく、SAP S/4HANAの新しいユーザーインターフェイスである「SAP Fiori」などの新技術の活用も図るとした。

 今回はシリーズ第1弾として、SAP S/4HANAを前提とした会計ソリューション「Add-Value for Accounting」、組立/プロセス製造業で必要となる販売、購買、生産、財務会計、管理会計など幅広い範囲をカバーした「Add-Value for Manufacturing」、手形管理から電子記録債権までをカバーするアドオンソリューション「Add-Value for 手形管理」の、全3種類をラインアップした。

 関連サービスでは、まずPoCサービスを提供開始し、今回提供するテンプレートとクラウド環境を活用して早期の検証実施を支援。SAP S/4HANA導入プロジェクトにおけるリスクを事前に軽減できるようにする。

 なお今後は、さらなるラインアップの拡充を行うほか、クラウドでのSaaS提供についても計画。今後リリースされるSAP S/4HANAの新バージョンについても随時対応する予定としている。