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KDDI、マルチクラウド活用を支援するストレージサービス「Zadara Cloud Storage」を提供

 KDDI株式会社は28日、データ量に応じてオンデマンドにストレージ容量を使用できる拡張性や柔軟性を備え、複数のクラウドサービス間でのデータ共用により企業のマルチクラウド活用を支援するクラウドストレージサービス「Zadara(ザダーラ) Cloud Storage」を11月末から提供開始すると発表した。

 Zadara Cloud Storageは、契約時にまとまった投資をすることなく、データ量に応じてオンデマンドにストレージ容量を使用できる拡張性や柔軟性を備えたクラウドストレージサービス。1つのストレージシステム上で、一般的にストレージで利用されるプロトコル (ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージ)をいずれも利用できる。

「Zadara Cloud Storage」サービスイメージ

 データを複数のクラウドサービスに分散して保存するのではなく、Zadara Cloud Storageに集約して保存することで、バックアップや災害対策などのデータ保護をまとめて管理することができ、効率的なデータの管理・運用を実現する。

 また、用途に合わせてデータを最適なクラウドに持ち込んで処理することにより、各パブリッククラウドの特長を生かした形でデータ処理を行うことができ、データの効率的な利活用と企業のマルチクラウド活用を可能にする。

 物理ストレージはKDDIのデータセンターで管理・運用するとともに、閉域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch(WVS)」や「KDDI Wide Area Virtual Switch2(WVS2)」と直結しているため、WVS・WVS2と接続するオンプレミスのサーバーや各種パブリッククラウドなどとの間でも、高いセキュリティを維持したままデータを連携できる。

 サービスは、米Zadara StorageのVirtual Private Storage Array技術により、オンプレミスサーバーのようにSSD・HDDを物理的に専有で利用できるため、エンタープライズ基準の性能・セキュリティを担保した形で利用できる。

 料金は、ストレージの利用量に応じた時間あたりのストレージ利用料金と、WVS接続利用に関する月あたり利用料金のWVS接続料金を合わせて、月額料金で提供する。WVS接続料金は、KCPSやWVS2のクラウド接続併用時は無償。

 モデルケースとして、HDD 6TB(RAID1)を利用の場合は合計月額18万6080円(税別)、KCPS併用でSSD実行容量15.36TB(RAID10)を利用の場合は合計月額44万3944円(税別)。