アドバンスソフトウェア、より高速な帳票配信に対応したExcel帳票ツール「VB-Report 10」

　アドバンスソフトウェア株式会社は8日、帳票をExcelでデザインするツール「VB-Report」の新版として、「同 10」を販売開始すると発表した。価格（税別）は、開発ライセンスが8万5000円、サーバーライセンスが20万円。

　VB-Report 10は、Excelをデザイナとして使用する帳票開発ツール。プログラムの実装は開発者が行うが、帳票デザイナはExcelを使用するため、エンドユーザーがExcelで作成したレイアウトをそのまま利用できるという。また、帳票ツール独自のデザイナ機能を覚える必要がなく、開発コストを削減できる点もメリットとした。

　さらに、100％マネージコードで実装されたコンパクトなコンポーネントは、xlsx形式、xls形式の両形式に対応。Excelで作成した帳票レイアウトに対してVB.NETやC#のプログラム上からシンプルなコードでデータを流し込んで帳票を作成できる。

　加えて、作成した帳票は付属のビューアコントロールでプレビューや印刷を行え、Excelがインストールされていない環境でも、Excel／PDF形式で保存可能とのこと。

　今回の新版では、帳票の生成速度を強化し、サーバー／クラウド上でより高速に帳票を配信できるようになった。また、開発環境のUI上で、データを設定するセルの指定とデータベースとのバインディングを直感的に行える「セルデザイナ」機能を刷新。よりシンプルなコードで帳票を作成可能としている。

　加えて、Webフォーム用ビューアコントロールでは、従来のHTML以外にSVG形式でプレビューや印刷を行う機能を追加。このほか、MVC用のビューアコントロールも追加され、デスクトップPCだけでなく、タブレットやスマートフォン上でも、より高精度な帳票の出力を行えるとのことだ。