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Excelで帳票を開発できる「VB-Report」新版~より少ないコードでの帳票作成が可能に

スマートデバイス対応も強化

 アドバンスソフトウェア株式会社は27日、Excelを利用して帳票を開発できるソフト「VB-Report」の新版「同 8」を発表した。データの差し込みや出力といったプログラミングは開発者が、帳票レイアウトはエンドユーザーが作成するといった、ハイブリッドな帳票開発を実現できるという。

 「VB-Report」は、ユーザーが使い慣れたExcelを利用して帳票レイアウトを作成できる帳票生成支援コンポーネント。Excelの持つ多彩な修飾機能を利用し、多様な帳票を簡単にデザインできる。

 新版では、連続帳票を簡単に作成できるセクションレポート機能が搭載されたほか、独自のUIを用いてノンプログラミングで帳票作成処理を定義できる「セルデザイナ」機能が追加された。この機能では、データベースの各フィールドとの関連付けやセルの書式設定を、すべてUI上で行えるので、より少ないコードで帳票を作成できるようになった。

 また、従来のActiveXコントロールに加えて、作成した帳票をJavaScriptとHTMLのテーブルデータを用いてWebブラウザ上に表示させる「Web用ビューアコントロール」が利用可能になった。これにより、ActiveXコントロールを使用できない環境や、タブレット端末、スマートフォンなどのスマートデバイス上でも、帳票のプレビューや印刷を行えるようになったという。

 さらに、Excelファイルは以前からxlsx形式とxls形式の両形式に対応していたが、新版ではコンポーネント、コントロールともにファイル形式の違いを意識せず帳票の作成と出力が行えるようになったため、ファイル形式ごとのインターフェイスを意識せず、アプリケーションを開発可能になったとのこと。

 対応環境は、Windows 8/8.1/7 SP1以降/Vista SP2以降と、Windows Server 2012/2012 R2/2008 SP2以降/2008 R2 SP1以降。

 価格は、1クライアント開発ライセンスが8万5000円(税別)。VB-Report 8のランタイムファイルは、クライアント環境へは追加費用なく配布できるが、サーバー環境へ再配布する場合は、別途サーバーライセンスが必要となる。こちらの価格は20万円(税別)。

石井 一志