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大和ハウス工業、千葉県印西市に豪AirTrunkと共同で600MW級データセンターパークを建設

 大和ハウス工業株式会社は5日、千葉県印西市に600メガワット(MW)級のデータセンターパークを建設すると発表した。合わせて、5階建て、延べ床面積2万6000平方メートルとなる1棟目のデータセンタービル「Air Trunk TOK1-B」を新築することと、1000MW級の変電所を誘致することを発表した。また、最寄り駅近くの同社所有地を「第2パーク」として開発することも視野に入っていることも発表した。

 新築するAir Trunk TOK1-Bは10月15日に着工し、2022年3月の竣工を目指す。竣工後は、大和ハウス工業と外資系ハイパースケールデータセンター事業者の豪AirTrunkが共同出資する子会社が保有。同子会社を通じてAirTrunkに賃貸されるという。

「Air Trunk TOK1-Bデータセンター」全体イメージ

 データセンターパークは、大和ハウス工業が千葉県とUR都市機構(独立行政法人都市再生機構)より2018年に取得した42万平方メートルの土地を「D-Project Industry千葉ニュータウン」として整備を進めていた中の2つの区画で、合計敷地面積は23万5000平方メートル。

 また、D-Project Industry千葉ニュータウン内に最大1000MWの電力供給が可能な超高圧変電所を誘致しており、東京電力グループがすでに着工。こちらは2024年の稼働が予定されている。大和ハウス工業によると、D-Project Industry千葉ニュータウン内で最大15棟の建設を計画していて、同社としての投資総額は1000億円を見込んでいるという。

大和ハウス工業株式会社 取締役常務執行役員 建築事業推進部長 建築事業担当 浦川竜哉氏