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日立ソリューションズ、顧客データ統合管理サービス「ユーソナー」を提供

 株式会社日立ソリューションズは3日、株式会社ランドスケイプと、顧客データを統合管理し、データのメンテナンスや顧客分析を支援する「ユーソナー(uSonar)」の販売代理店契約を締結し、8月4日からクラウド上で提供を開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 ユーソナーは、ランドスケイプが独自に構築する日本最大級の企業情報データベース「LBC(Linkage Business Code)」を基に、企業が管理している顧客データに対して名寄せやクレンジングにより最新化を図り、細分化された業種など119項目の企業属性情報を付与する顧客データ統合管理クラウドサービス。LBCは、有価証券報告書や法人電話帳、ホームページなどの企業情報を日々クローリングしてデータの更新を行い、データの精度と鮮度を維持している。

 日立ソリューションズではセールスフォース・ドットコムの「Salesforce Sales Cloud」や「Salesforce Pardot」や、マイクロソフトの「Microsoft Dynamics 365」などのデジタルマーケティングシステムを多くの企業に導入しており、これらのシステムとユーソナーを、標準APIを利用して連携することで、デジタルマーケティングなどのインサイドセールスを強化していく。

 また、LBCと、企業内の顧客データをマッチングすることで、細分化された業種や業績などの属性を分析軸にして、さまざまな顧客の傾向の可視化が可能。既存顧客と同様の属性を持つ未取引企業を特定することで、重点アプローチ企業をリスト化し、効果的な戦略立案を支援する。

 日立ソリューションズでは、2019年4月からユーソナーを自社に導入し、顧客データの最新化・充実化を図ることで未開拓の重点アプローチ企業の特定を容易にし、インサイドセールスの効率化、デジタルマーケティングの強化を図り、一定の効果を上げていると説明。今後は企業に対し、セールスフォース・ドットコムやマイクロソフトのシステムとユーソナーと組み合わせて提供することで、企業における戦略的なデジタルマーケティングシステムとして導入を支援していくとしている。