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ベリタス、ランサムウェア対策やマルチクラウド管理を強化した「NetBackup 8.3」を提供開始、

 米Veritas Technologies(以下、ベリタス)は28日、同社製品の統合プラットフォーム「Enterprise Data Services Platform(EDSP)」に関する新たな製品として、バックアップソフトウェアの最新版となる「NetBackup 8.3」の提供を開始した。

 NetBackup 8.3では、セキュリティ、保護、リカバリの各機能の向上により、ランサムウェアの被害に対する回復力を強化。NetBackupアプライアンスの強化によりランサムウェア対策を拡大するとともに、NetBackup OpenStorage Technology(OST)の利用により、ベンダーに依存せず改ざんが不可能なストレージを実現する。

 2048ビットの暗号化をサポートするシームレスで安全なインフラを実現し、サードパーティのキー管理システム(EKMS)との統合によりさまざまな選択肢を提供。ロールベースのアクセス制御(RBAC)の強化により、高い柔軟性と、ロールによる管理の簡素化を実現する。

 リカバリについても、継続的なデータ保護(CDP)により、ゼロに近いリカバリポイント目標(RPO)と効率的なリカバリ時間目標(RTO)での仮想マシンの個別リカバリを実現し、回復力を強化した。

 クラウドに対しても、「Veritas CloudPoint」との完全統合により、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloudに対するクラウドネイティブな保護を実現。クラウドへの移行とクラウドのストレージ階層間の移行の両方に対応し、ハイブリッドおよびマルチクラウドでのシームレスなワークロードとデータの移行性を実現する。

 拡張されたシンプルな単一プラットフォームにより、環境全体の耐障害性を実現。クラウドへの直接階層化により、ストレージ効率の最大化、帯域幅要件の削減、インフラコストの低減を実現し、NetBackup CloudCatalystを使用して、複数のバケット、ストレージ階層、およびクラウド環境のデータを単一ノードから管理できる。

 パフォーマンス面では、VMware vCenterおよびvCloudの検出を50倍高速化するとともに、リソースの自動検出と負荷分散により動的なNASデータ保護を25%高速化し 特定のベンダーへの依存を排除。Microsoft SQL、Oracle、Oracle Real Application Clusters(RAC)の大規模なディスカバリ、バックアップ、リストア、自動化を総合的に制御し、管理を簡素化する。

 ベリタスでは、NetBackup 8.3により、あらゆる障害に対するアプリケーションとインフラの回復力を向上させ、企業顧客の支援をさらに強化すると説明。EDSPの中核をなすNetBackupを拡張して、Veritas Resiliency Platform(VRP)とCloudPointを追加したことで、データがどこに保存されていても保護およびリカバリを行えることになり、高度で強力な回復性能を備えたエンタープライズ向け単一のプラットフォームを提供するとしている。