ニュース

三井情報、コンテナ型仮想基盤の導入サービス「VMware TKGI on VxRailパッケージ」を販売開始

 三井情報株式会社は30日、デル株式会社とEMCジャパン株式会社(以下、デル テクノロジーズ)のHCIアプライアンス「Dell EMC VxRail(以下、VxRail)」と、ヴイエムウェア株式会社(以下、VMware)が提供するコンテナ型仮想基盤を管理するオーケストレーションツール「VMware Tanzu Kubernetes Grid Integrated Edition(以下、TKGI)」の導入を支援する「VMware TKGI on VxRailパッケージ」の販売を開始した

 三井情報では、アプリを提供する企業には開発環境のモダナイゼーションやアプリ開発からリリースまでのサイクル短縮が求められており、この課題を解決する技術の1つとしてコンテナによる開発環境の仮想化があるが、アプリのパフォーマンス要件が高く、クラウド上で動作させるメリットが無い場合や企業固有のセキュリティポリシーを理由に、オンプレミスでの利用を選択するケースがあると説明。

 しかし、オンプレミスでコンテナを利用するには、自社でコンテナ基盤を構築する必要があり、Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションツールや、既存ネットワークへの通信を考慮した全体ネットワーク設計、コンテナの運用管理などの専門知識が求められ、社内の開発技術者やIT担当者では導入が難しい場合があるとして、コンテナの利用に必要な設計・構築・導入とトレーニングサービスをセットにしたパッケージの提供を開始した。

VMware TKGI on VxRailパッケージ内容

 三井情報では、VxRail上にTKGIを設計・構築後、ユーザーの既存環境に導入し、スムーズな利用開始をサポートするトレーニングサービスなどと合わせて提供する。パッケージでは、企業ネットワーク導入実績を持つ技術者が、既存ネットワークへのコンテナ基盤の導入に伴う通信影響を考慮した初期設計・構築を行い、並行してユーザーがコンテナをすぐに利用開始できるよう、TKGI利用ガイドやトレーニングサービスを提供する。また、導入後もライフサイクル管理などの運用サポートでIT担当者の負担を軽減する。

 コンテナを利用した開発は、オンプレミスでの開発環境構築期間を最大2~3カ月短縮し、TKGIでコンテナ基盤を運用することでコンテナの利用と管理がシンプルになり、開発効率の向上とアプリ開発期間の短縮が期待できるとしている。