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日本ユニシス、AI業務問い合わせ自動応答サービス「RinzaTalk」を機能強化

 日本ユニシス株式会社は29日、AIサービス「RinzaTalk(リンザトーク)」について、人事・総務などのバックオフィス業務の社内問い合わせに自動応答するチャットボット機能を強化し、提供を開始した。

 RinzaTalkは、日本ユニシスのAI関連技術体系「Rinza」から生まれた、さまざまな業務への問い合わせに対する自動応答を可能にする知的エージェントサービス。人との対話を通じて知識の集積と活用を行うことができ、コールセンターやヘルプデスクの自動応対や要員支援、店舗における売場案内、SNSの自動応答チャットなど、顧客との多様なコミュニケーション接点に応じた知的エージェントを導入できる。

 問い合わせ文章を解析して学習データ(FAQ)から的確な回答を返すことができ、社内の問い合わせ業務に利用できる。また、文章を解析して学習データ(ルール)から仕分け結果を返すことができ、人が経験則によって判断する業務に利用できる。

 自然言語解析により、質問者ごとに表現の揺れがある問い合わせや社内用語・専門用語を使った問い合わせを理解でき、API連携により自社システムとの機能連携が可能。UIを開発することなく、すぐに自動応答サービスを立ち上げられる「WEBチャット画面」機能も、2020年10月提供開始予定となっている。

 日本ユニシスでは、特に人事・総務部門においては、質問する従業員が複雑な制度やルールを知らない場合も多く、前提条件など問い合わせ内容が複雑になりがちだと説明。RinzaTalkは、質問内容の言葉の揺れを理解し、対話形式で確認・回答することができるため、対応件数の削減とともに、対応が必要な場合も一つの質問に対し何度もやり取りをすることが無くなるとしている。

 また、2020年9月には、人事・総務の問い合わせ業務で頻度の高い想定質問回答データの提供も予定する。日本ユニシスでの対応の知見を含めた新型コロナウイルス関連のデータを提供予定で、その他のデータも順次拡大していく。