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NECがストレージ「iStorage Mシリーズ」強化、性能や容量を向上させたミドルクラスの3製品を提供
AWSを利用した「クラウド遠隔バックアップサービス」も
2020年7月21日 12:21
日本電気株式会社(以下、NEC)は21日、ユニファイドストレージ「iStorage Mシリーズ」において、ミドルクラスの新製品3モデルと、クラウドと連携した遠隔バックアップサービスを販売開始すると発表した。
新モデルはハイブリッドストレージ「iStorage M520」「iStorage M720」、およびオールフラッシュストレージ「iStorage M720F」の3製品。搭載可能なディスク数を増加させ、データ保存容量が最大2.1倍に向上したほか、最新のインテル製CPUの採用、並列処理の最適化などにより、従来機種に比べて処理性能を最大2.3倍に向上させているという。
こうした強化により、企業のシステム運用で求められる高い処理性能を実現するとともに、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に必要となる高度なデータの活用、テレワークなどで用いられるVDI(仮想デスクトップ)環境での利用など、企業の多様なビジネス用途に対応するとのこと。
価格(税別)は、iStorage M520が1363万円から、iStorage M720が2284万1000円から、オールフラッシュのiStorage M720Fが2409万8000円から。いずれも8月27日の出荷開始を予定している。
今回は同時に、メインサイトに設置されたバックアップストレージ「iStorage HSシリーズ」と連携し、Amazon Web Services(AWS)のクラウド環境へ遠隔バックアップを行う「クラウド遠隔バックアップサービス」も提供開始される。
最小容量1TBから利用でき、スモールスタートでBCP対策を実現できるほか、レプリケーション先にパブリッククラウドを利用することで、遠隔拠点の運用・管理費用を軽減。データ転送にあたっては、メインサイトに設置されたiStorage HSシリーズの重複排除・圧縮機能を利用して転送されるデータを削減しており、回線コストの負担を軽減する。
なお、転送されるデータも暗号化されるため、コストを抑えながらセキュリティを確保した環境を実現しているとのこと。
価格(税別)は、初期費用が10万円、月額費用が3万7000円からで、回線費用やメインサイトに設置されるiStorage HSシリーズの費用は別途必要。容量は1TB単位で拡張でき、最大16TBまで拡張できる。また、3年間の最低契約期間が設定されており、3年未満での解約時は違約金が発生するとのこと。こちらのサービス開始日は7月21日となっている。