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マルチクラウド環境の運用とセキュリティ対策を単一の管理基盤で――、TISが統合管理サービスを提供

 TIS株式会社は9日、マルチクラウド環境の運用とセキュリティ対策を単一の管理基盤で行える運用プラットフォーム「エンタープライズ・クラウド&セキュリティプラットフォーム」を発表した。「クラウド&セキュリティ」をコンセプトとした事業ブランド「Platform Square」の1サービスとして提供する。

 「エンタープライズ・クラウド&セキュリティプラットフォーム」は、マルチクラウド環境下で、クラウド運用とセキュリティ対策の統合管理を実現できるプラットフォーム。「構成管理機能」「運用管理機能」「セキュリティ管理機能」の大きく3つで構成され。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなど、クラウド事業者ごとのユーザーインターフェイスやサービス仕様の違いを吸収して、統合的な運用管理を可能にするという。

 このうち構成管理機能では、マルチクラウドに対応したオーケストレーション、リポジトリ、構成管理(クラウド層/OS層)の各機能を提供し、同一プラットフォーム上から、複数のクラウドサービスを対象にした統合管理が可能。クラウド環境のデプロイや設定変更の仕組みはコード化されておりし、運用負荷の軽減、運用管理スピードの向上を実現するとした。

 セキュリティについては、クラウドを利用する際に意識しなければならない、各種セキュリティ基準、プラットフォームの設計、セキュリティ機能をプリセットして提供する。このためユーザー企業は、クラウドサービスの違いによる懸念事項や対策を意識せずに利用できるとのこと。具体的な機能としては、ID管理、セキュリティ対策/分析、脆弱性診断/対応などが提供される。

 価格は、最小構成で500万円(税別)から。TISでは、2025年までに30社への導入を目指している。

 なお今後は、リモートアジャイル開発機能の拡張や、CSマークに準拠したプラットフォームの提供、セキュリティプリセットや運用サービス、ITSM準拠の運用ポータルなどを追加していく予定。