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エクイニクス、世界17都市圏でAlibaba Cloudへの接続を実現

 米Equinix(以下 エクイニクス)は8日、 Alibabaグループのパブリッククラウドサービス「Alibaba Cloud」が、Platform Equinixを介して東京を含む17メトロ(都市圏)で利用可能になると発表した。この拡張と、Equinix Cloud Exchange Fabric(以下、ECX Fabric)とのAPI統合により、Platform Equinix上で世界中の企業が容易にAlibaba Cloudにプライベート接続できるようになる。

 Alibaba Cloudは、コンピューティングサービスやストレージ、リレーショナルデータベースなど各種クラウドコンピューティングサービスを提供しており、Gartnerによれば、世界のIaaS市場におけるAlibabaグループ全体の市場シェアは、2018年の7.7%から2019年には9.1%に拡大したという。

 また、国際ビジネスの拡大に対応するために、Alibaba Cloudは自社のITインフラストラクチャーを、Platform Equinix上の17メトロ(シカゴ、ダラス、デンバー、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、シアトル、シリコンバレー、 ワシントン、東京、香港、ジャカルタ、シンガポール、シドニー、ドバイ、フランクフルト、ロンドン)に分散配置している。

 ECX Fabricは、エクイニクスの世界45メトロにおける170以上のInternational Business Exchange(IBX)データセンターで利用可能な、SDNベースのオンデマンドインターコネクションサービス。企業はECX Fabricに接続することで、自社の分散インフラストラクチャーと世界最大のネットワークサービスやクラウドプロバイダーを含む、Platform Equinix上の2100社のシステムやサービスと接続できる。

 Alibaba Cloudは、市場の需要増加を考慮して、APIをECX Fabricと統合し、企業がAlibaba Cloudへプライベートかつダイレクトに接続するためのプロセスを簡素化した。ECX Fabricが提供されている45メトロにおいて、顧客企業は単一ポータルからAlibaba Cloudへのプライベート接続をオンデマンドで数分以内に確立し、管理できる。これにより、Alibaba Cloudに近接位置するEquinix IBXデータセンター内で、プライベートクラウドや機密データを維持・管理すると同時に、Alibaba Cloudの柔軟性、拡張性、費用対効果のメリットを得ることができるとしている。