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東芝デジタルソリューションズ、製造現場のソーシャルディスタンス確保や作業改善に貢献する「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は25日、IoTやAIの技術を活用して作業員の位置・動作・発話などのさまざまな情報を収集・見える化・分析することで、製造現場の作業効率や生産性を向上する「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」の提供を開始した。

 Meister Apps 現場作業見える化パッケージは、作業員が携帯・装着するリストバンド型生体センサーや、ビーコン、スマホなどのデバイス類から、位置・動作・発話などのさまざまな情報を収集・蓄積し、データの見える化・分析を行うソリューション。

「現場作業見える化パッケージ」全体イメージ

 5W1Hで現場作業の実態を把握できるため、標準作業と実績の差の確認、非効率作業の発生ポイントの把握、作業員ごとの作業負荷のバランス調整、安全で働きやすい環境の維持など、作業効率や生産性の向上を図ることができる。ボトルネックとなっている作業の発見や、作業手順変更の前後比較、作業員ごとの作業負荷の偏り発見などにかかる工数削減など、さまざまなユースケースに活用できる。

 動作データは、リストバンド型生体センサーを用いて作業者の腕の動きの加速度データから装着者の行動をディープラーニング技術で推定する。同機能には、AI分析の知見を集積・標準化し、目的ごとに特化させたAI分析サービス「SATLYSKATA作業行動推定」を使用している。

 音声配信機能では、無線通信によってリアルタイムで作業員同士が会話できる機能を提供する。また、設備などの外部のシステムから音声を配信するためのAPIも提供するため、異常発生時の状況把握と作業指示を遠隔から即座に行える。

 さらに、ビーコンやスマホの位置情報を使うことで、作業エリア内の密集状況をチェックしてアラートを出すなど、ソーシャルディスタンス確保にも応用できる。

 パッケージは、リストバンド型生体センサーやビーコンなどのデバイス類や、データの収集・蓄積に使用するネットワークおよびパソコンなどの情報機器類のほか、データの見える化・分析で使用するソフトウェアおよびテンプレート類の一式を貸与するサブスクリプションサービスとして提供する。