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PFU、セキュリティ対策アプライアンスをクラウド管理できる「iNetSec SF Cloud」

 株式会社PFUは23日、セキュリティ対策アプライアンス「iNetSec SF」のクラウド版として新たに「iNetSec SF Cloud」を追加し、8月初旬に販売開始すると発表した。

 iNetSec SFは、ネットワークに接続された機器の検知・識別や、端末の管理、未承認端末の遮断などを行えるアプライアンス製品。

 iNetSec SF Cloudは、iNetSec SFのマネージャーソフトをクラウド化した製品。従来、各事業所間がVPNやWANなど専用線で接続されていない場合は、各事業所にマネージャーを導入し、個々に管理する必要があったが、iNetSec SF Cloudにより複数の事業所に設置されたセンサーをまとめて管理できる。

 マネージャーを一カ所に集約することで導入コストを抑え、管理作業の効率化を実現するとともに、管理する事業所を増やす場合でも、センサーを追加設置するだけで簡単に統合管理できる。また、IT部門の管理者が、テレワークなどで社外からでもクラウドのマネージャーにアクセスし、機器管理や不正接続防止対策などのセキュリティ対策を行えるようになる。

 このほか、従来のマネージャーソフトのオンプレミス版を含む機能強化として、さまざまなメーカーのスイッチに対して、どのポートに機器が接続されているかを把握できる「スイッチポート特定機能」、セキュリティ対策状況を見える化するレポーティング機能、社内の機器に対して必要な対処を一元把握できるダッシュボード機能の追加を行った。

 価格(税別)は、クラウド版管理ソフト「iNetSec SF Cloudマネージャー」が年額24万円、ネットワークに接続するセンサー「iNetSec SF Cloud 510 センサー」が年額10万4400円。オンプレミス版は従来の商品構成・価格に変更はない。また、今後、オンプレミス版からクラウド版への移行ツールを提供予定。PFUでは、今後3年間で30億円の売上を目指す。