ネットスプリング、認証アプライアンスサーバー「AXIOLE」のAzure連携を強化

　株式会社ネットスプリングは23日、LDAPベースの認証アプライアンスサーバー「AXIOLE」ファミリーに、Microsoft Azureと認証連携機能により連携する「AXIOLE IdP オプション」のバージョンアップを発表し、6月30日から製品の出荷を開始すると発表した。適用されるAXIOLEはV1.19以降。

　AXIOLEは、LDAP、RADIUS認証プロトコルに対応し、認証機能に特化したアプライアンスサーバー製品。Active Directoryや他のLDAPサーバーとの連携機能を標準実装するとともに、ShibbolethやG Suiteとの外部連携機能をオプションで選択・追加できる。

　今回のAXIOLE IdPオプションのバージョンアップは、主としてMicrosoft Azureとの認証連携において、Office 365の多要素認証機能（MFA）をAXIOLEのIdPの認証時に利用したいという要望から実装したもの。これにより、使い慣れたOffice365のAzure Active Directory（Azure AD）の認証およびMFA機能が、AXIOLE IdPの認証時においても設定可能となり、シームレスな認証連携を実現できる。また、認証連携機能と従来のIdPでの認証を併用し、SPごとに認証方法を設定することもできる。

　ネットスプリングでは、この運用容易性を初等中等教育の現場に展開し、グループウェアの利活用を促進する、初等中等教育のGIGAスクール構想に呼応する「AXIOLE for K12プロジェクト」の第二弾になると説明。初等中等教育だけでなく教育機関全般において、AXIOLEの複数サイト利用のほか、AXIOLE for K12 プロジェクトとして機能追加を今後予定するとしている。

　AXIOLE Shibboleth IdPオプション機能の料金（税別）は、標準クラスの一括ライセンス料金が120万円、エントリークラス適用の一括ライセンス料が60万円。AXIOLE for Azure連携オプション機能の料金は、標準クラスの年間ライセンスが60万円、エントリークラス適用の年間ライセンス料金が30万円。