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マクニカネットワークス、濃厚接触時にアラートを出すシステムの実証実験キットを7月より提供

 マクニカネットワークス株式会社は12日、LPWA/Bluetooth技術を組み合わせた、仏Actility S.Aの「感染症(COVID-19)対策“濃厚接触アラート/追跡ソリューション”実証実験キット」を、7月より順次提供開始すると発表した。同社では、実証実験を行うパートナー企業も募集している。

 「濃厚接触アラート/追跡ソリューション」は、専用のLoRaWAN/BLE端末を用いて、濃厚接触に対してアラートを用いた注意喚起/意識付けと、蓄積データを活用した濃厚接触者の追跡を行うもの。専用端末を利用する仕組みにより、スマートフォンを所有しない従業員や来客者にも適用可能なほか、個人のスマートフォンを利用しないため、個人情報流出の懸念がなく、専用アプリを端末にダウンロードするといった手間も不要という。

 利用法としては、例えば、フィジカルディスタンス(ソーシャルディスタンス)以内の距離に一定期間以上とどまった場合にアラートを出す、または、会議室、給湯室、喫煙室などで密になる人数制限を設定し、設定人数以上が集まった場合にアラートを出す、といったケースを想定する。

 これ以外にも、アクセス可能なゾーンを設定し、指定ゾーン以外への侵入を監視・管理したり、BLEビーコンを付けた機器前での滞在時間から、清掃実施状況や時間を管理したりすることも可能だ。

 加えてこのソリューションでは、接触者情報を保持する仕組みを備えているので、万一感染者が発生した場合は濃厚接触者の特定を行い、必要最低限の範囲での隔離を実現するとした。