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マクニカネットワークス、LPWAネットワークを用いた工場・ビル向け「振動診断パッケージ」を発売
2020年6月3日 09:00
マクニカネットワークス株式会社は2日、同社が提供するLPWAネットワークサービスの新たなサービスとして、工場やビルにおけるモーター、ファンやポンプなどの回転機械の振動監視を行うパッケージ製品(以下、LPWA振動診断パッケージ)の提供を開始した。料金は要問い合わせ。
LPWA振動診断パッケージは、LoRaWANに対応する無線振動センサーを用いて、設備のCondition Based Maintenance(CBM/状態基準保全)を実現するソリューション。長期間連続稼働するモーターやファンなどの回転機械に簡単に設置できる配線不要のセンサーから、機械の振動や表面温度情報をLoRaWAN通信を用いて定期的に収集し、集めたデータから振動診断を行うアプリケーションまでを1つにまとめて提供する。これにより、設備停止に繋がる異常の早期発見、設備点検業務の効率化に貢献する。
LoRaWAN対応のワイヤレス振動センサーは、3軸加速度センサーと温度センサーを内蔵した電池駆動のセンサーで、マグネットまたはネジ止めにより簡単に機械に設置できる。電池寿命は3年間(1時間に一回送信の場合)で、屋外設置も可能なIP66仕様となっている。
通信は免許不要なサブギガ(日本では920MHz)帯を利用しているため、任意の場所でいつでもインフラを構築可能。振動センサーからLoRaWANゲートウェイへ長距離、省電力通信で振動データ、温度データを送信する。
振動データや温度データは、受信したアプリケーション側で振動診断を行い、ウェブブラウザー上で可視化します。異常時には、メールやSMSでのアラート通信も行える。
マクニカネットワークスでは、今回提供を開始するLPWA振動診断パッケージを皮切りに、今後も新たなパッケージ製品を展開し、顧客のIoTサービス実用化を支援していくとしている。