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オカムラ、GIGAスクール構想対応の「タブレット・PC充電保管庫」を発売

 株式会社オカムラは9日、小・中・特別支援学校・高等学校等向けに、学習用PC端末の充電と保管ができる「タブレット・PC充電保管庫」(GIGAスクール構想標準仕様対応)を、6月に発売すると発表した。

 タブレット・PC充電保管庫は、文部科学省の「GIGAスクール構想の実現 標準仕様書」に準じた仕様で、「GIGAスクール構想 校内通信ネットワーク整備事業補助金申請要綱」に対応する製品。

 収納するPC・タブレットを4グループに分け、10分ごとに順番に充電する輪番充電方式により、設置エリアの電力負荷を抑えることが可能。輪番充電装置はGIGAスクール構想標準仕様としてオカムラが自社開発し、修理やメンテナンスにも対応する。

 輪番充電基盤はブレーカー付き(15A)で、充電状況は保管庫を施錠したままLED表示で確認が可能。充電する曜日や時間を設定できるタイマー機能を備え、充電設定された曜日は点灯表示で容易に確認できる。また、タイマー設定時間以外でも、手動でいつでも充電可能で、コンセントが抜けた際や長期休暇、停電時にも設定が保持される設定保持機能を備える。

 製品は、クラス人数や目的によって選択できる45台収納タイプと25台収納タイプがあり、それぞれにトレー式と仕切り板式の2タイプをラインアップ。トレー式は5台ずつトレーに収納するため、児童生徒が保管庫に密集することなく配布や回収、保管庫外の一時置きが可能となる。

 扉の開閉には、上下・左右どの方向からでもつかむことができるユニバーサルデザインの取っ手「マルチアクセスハンドル」を採用。扉には地震の揺れなどにより不用意に扉が開くのを防ぐラッチ機能を備え、壁面や床面に固定できる固定金具も付属する。

 また、全国に拠点を持つオカムラが各自治体の導入を支援し、タブレット・PC充電保管庫の販売・配送・設置・メンテナンスまで一貫して行うことで、トータルコストを削減できるとしている。

 製品の価格(税別)は、45台収納タイプが32万円から、25台収納タイプが27万2000円から。オカムラでは、初年度販売6億円を目標とする。