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SIerのクレスコ、マカフィーのセキュリティ製品を刷新しクラウド型管理ツールなどを採用

マクニカネットワークスが導入を支援

 マクニカネットワークス株式会社は4日、株式会社クレスコが、SaaS型セキュリティ管理コンソール「McAfee MVISION ePolicy Orchestrator(ePO)」と、ウイルス対策ソフトウェア「McAfee Endpoint Security(ENS)」、次世代ウイルス対策モジュール「McAfee Endpoint Security Adaptive Threat Protect(ENS ATP)」を採用したと発表した。

 独立系システムインテグレーターのクレスコは、2000年からMcAfee製品を活用しており、同社はサーバー管理・運用の面で負担の大きいオンプレミス運用からクラウド運用へ転換すること、非マルウェア攻撃やゼロデイ攻撃などの新たな脅威に備えることの2点を目的とし、オンプレミスの管理サーバーである「McAfee ePolicy Orchestrator on-premises(ePO)」を、SaaS型セキュリティ管理コンソールの「MVISION ePO」へ更改した。

 また、ウイルス対策ソフトウェアは「McAfee VirusScan Enterprise(VSE)」を後継の「ENS」へ置き換えたほか、シグネチャ方式では検出できない未知の脅威を検出する次世代ウイルス対策モジュール「ENS ATP」の導入を決定している。

 2019年4月の更新タイミングで新旧切り替えを実施したが、「VSE」の環境にあるユーザーを「ENS」に移行する際には、「MVISON ePO」用のエージェントソフトウェアを既存PCに上書きインストールすることで、短時間で移行作業が完了したという。

 こうしてオンプレミスからSaaSへと変更することにより、サーバー管理・運用の負担が削減されたほか、コスト削減にも貢献。さらに、「ENS」と「ENS ATP」の活用によって、未知のウイルスに対する備えやゼロデイ攻撃にも対応した。

 加えて「VSE」の運用時は、エージェントを入れる端末、入れることのできない端末が混在し、手動で管理していたが、「MVISION ePO」による管理になったことで、全端末を対象にエージェントを介した管理が可能になった。これまで見えづらかった端末も見えるようになったことは、脆弱性の解消に向けた大きな前進だととらえられているとのことだ。