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NTT Com、長文から自然な要約文を自動生成する「COTOHA Summarize」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は23日、AIを用いて長文から自然な要約文を自動生成する「COTOHA Summarize」を同日より提供開始すると発表した。「COTOHA API」の1つとして先行提供しているAPIに加え、利用シーンに応じたツールを提供し、高精度な自動要約機能を利用できるようにする。

 「COTOHA Summarize」は、NTT Comの自然言語解析AI技術「COTOHA」を利用した要約サービス。Webページ、ビジネス文書などの文章を入力すると、指定した文字数に近い長さの要約文を作成できる。要約にあたっては原文から重要な文章を抽出するだけでなく、抽出した結果をもとにした自然な要約文の生成を行っており、情報の効果的なインプットを実現するという。

 言語は日本語だけでなく英語にも対応する。なお、NTT研究所によるAI技術の研究成果を活用しており、要約評価指標である「Rouge」スコアで、世界最高レベルの要約精度を達成しているとのこと。

 「COTOHA Summarize」では、すでにAPIを「COTOHA API」として先行提供しているが、さまざまな利用シーンで活用できる状態にプリセットされたツールを提供。これにより、「COTOHAシリーズ」によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の可能性を広げるとした。

 具体的には、1)Webブラウザで閲覧したサイトの要約文を生成するツール、2)社内で利用するビジネス文書を要約するツール、3)RPAと連携し、情報を自動収集して要約するツール、4)講演・演説などの音声データから自動で要約文を作成するツールを順次提供する。

 1)は、市場調査やマーケティングにおける情報収集用途を想定。2)は、ビジネス文書などを入力すると要約した文書を出力するWebアプリケーションを備えており、社内向けのWebサイトに組み込んで社内文書を要約する場合などを想定している。

閲覧しているWebサイトの内容を要約するツール
社内で利用するビジネス文書を要約するツール

 なお、「COTOHA Summarize」の利用料金は「COTOHA API」の料金プランが適用され、基本料金は月額13万円(税別)から。APIの利用回数(コール数)に応じた課金体系となっており、基本料金では最大5200コールまで対応可能。1コールにつき最大で原文1000字まで要約を行える。一度に要約可能な分量は最大5コール分(5000字)まで。

 月間5200コールを超過する場合は従量課金となり、1コールあたり25円(税別)で利用できる。また、利用開始月を含む3カ月間の料金は無料とのことだ。