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A10、DDoS対策仮想アプライアンス「A10 vThunder TPS」の性能を1台あたり100Gbpsに向上

8台のクラスタ構成により最大800Gbpsまで拡張可能

 A10ネットワークス株式会社(以下、A10)は20日、DDoS対策専用アプライアンス「A10 Thunder TPS」の仮想アプライアンス「A10 vThunder TPS」について、従来モデルより性能を向上させたモデルを2020年6月までに日本市場にて提供開始すると発表した。

 性能を向上させたA10 vThunder TPSは、1台の仮想アプライアンスで100Gbpsのスループット性能を備え、8台のクラスタ構成により最大800Gbpsまで拡張できる。これにより、サービス事業者はDDoS攻撃の規模に応じて段階的に拡張可能なDDoS防御基盤を構築できる。

 KVMやVMware ESXi、Microsoft Hyper-Vなどの主要プライベートクラウドプラットフォームに対応し、柔軟なDDoS防御基盤の構築や運用が可能。今回、最大800Gbpsのスループット性能を発揮できるよう性能を向上させたことで、5Gに取り組むモバイル事業者やクラウドサービス事業者の性能要件を満たすとしている。

 帯域幅を共有できるサブスクリプションライセンスの「A10 FlexPool」を利用してライセンスを割り当てることで、ハードウェアアプライアンスでは購入から配送、インストールまで数週間から数カ月かかっていた時間をなくし、数時間で帯域幅を拡張できる。防御性能が断続的に必要なくなった場合にも、ライセンスの帯域幅を他の接続拠点に再割り当てすることで帯域幅を縮小でき、初期投資やアップグレードのコストを低く抑えられる。

 また、サービス事業者の5GやNFVによるビジネス変革を支援するための製品群「A10 Orion 5G Security Suite」とA10 vThunder TPSを連携させることで、高性能なDDoS攻撃の検出と緩和だけではなく、モバイルやクラウドネットワークのインフラ全体にわたる各種脅威に対する保護を実現するとしている。