ニュース

CTC、特権アカウントの適切な管理を支援する「Privileged Access Security」を販売

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は8日、CyberArk Software株式会社(以下、CyberArk)の特権アカウント管理ソリューション「Privileged Access Security」を、同日より提供開始すると発表した。価格は500万円(税別)から。

 特権アカウントとは、サーバーやデータベースなどの機器やシステムに設定された、すべての権限を備えたユーザーアカウントのことで、セキュリティ強化のためのソフトウェア更新やメンテナンス、システム監査などの作業では、特権アカウントが必要になる。

 Privileged Access Securityは、この特権アカウントの適切な管理を支援するソリューション。

 特権アカウントは保有している権限が大きいため、最大限のリスクを考慮して厳重に管理・運用する必要があるものの、高いセキュリティを保つことで管理工数が膨大となるため、業務の効率化が課題となっている。

 これに対してPrivileged Access Securityでは、OSやミドルウェアに加え、ハードウェア製品、クラウドサービスも含めたアカウントの一元管理が可能。ユーザーはPrivileged Access Securityを通して、あらかじめ設定された権限に基づいてさまざまなシステムにアクセスするため、手動によるシステムごとの権限管理を不要にすることができる。

 また、時間帯や不規則性などから推測し、システムへの疑いのあるアクセスを検知する機能も備えているとのことだ。

 さらに、人が作業を行うためのユーザーアカウントだけでなくシステムアカウントも管理でき、コンテナやCI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery)ツールとも連携するので、柔軟性が求められるDevOps環境でも高いセキュリティを保てるという。

 なおCTCでは、セキュリティサービスの提供やDevOps環境を含めた大規模システム構築の実績に基づき、Privileged Access Securityの導入に伴って必要となる、既存システムとの連携や設定、運用支援も行うとのことで、システムセキュリティの強化や、オンプレミスとクラウドの効率的な管理を検討する企業などを中心に展開し、1年間で10社の受注を目指すとしている。