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帝国データバンクとSAPの製品を連携、与信管理業務などの効率化を実現

BASFジャパンが4月より利用開始へ

 株式会社帝国データバンク、SAPジャパン株式会社、BASFジャパン株式会社の3社は24日、SAPのERP製品向けに提供されている信用管理製品「SAP Credit Management」と、帝国データバンクの企業情報データベースとのAPI連携を可能にしたと発表した。このソリューションは、帝国データバンクとSAPジャパンの協力のもとで提供されるとのことで、BASFジャパンは4月より利用開始する予定。

 一般的に、企業のリスクマネジメント業務において、新規取引先の情報収集や与信管理は重要な要素になっているが、従来の方法では手作業によるチェックが大半を占めているため、効率性に課題があったという。

 今回の協業はこうした課題に対処するもので、SAP S/4HANA、SAP S/4HANA Cloud、SAP ERPのユーザーは、ビジネスパートナーの信用度や支払い履歴を管理するSAP Credit Managementサービスと、帝国データバンクのCOSMOSNET APIを利用することで、帝国データバンクの企業情報データベースにアクセスできるようになる。

 こうして、SAP Credit Managementによって一元的に管理される情報に、帝国データバンクが保有する業績や評点など、リアルタイムで精度の高い情報を付加することで、効率的な与信管理を実現できるとのことだ。

 なお、BASFジャパンは従来、帝国データバンクのデータベースから企業情報を取得し、社内で使用しているSAPベースの与信管理システムに手作業で反映させていたが、こうした非効率的で時間のかかるプロセスを回避するため、両社のシステム連携を目指した共同プロジェクトを開始。3社協力のもと、BASFの実務にとって最適な仕様が実現されたとしている。