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富士通の電子チケットサービス「チケットレボリューション」、日本ハムファイターズが採用

汎用サービスとして2020年度中に一般提供予定

 富士通株式会社は27日、北海道日本ハムファイターズ(以下、日本ハムファイターズ)のプロ野球関連興行業務を担う株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(以下、FSE)が、チケット販売システムとして富士通の「チケットレボリューション」を採用したと発表した。FSEでは、同サービスを活用した2020年シーズンのチケット販売を2月上旬より開始する。

 「チケットレボリューション」は、日本ハムファイターズのチケッティング事業の知見やノウハウを生かし、富士通が開発したチケット販売システム。売上・利益を決められた比率で分配するレベニューシェアでサービス提供を行うという。

 同サービス、試合日・枚数・座席・メールアドレス・決済方法を選択するだけでチケットを購入できる簡便さが特徴。会員・クレジットカード情報を登録済みの場合、試合日選択、座席選択、決済という最短3ステップでチケットを購入できる。またチケット購入時には、過去の購入情報をもとに、購入者の好みに基づいた最適な座席を提示してくれるとのこと。

最短のチケット購入ステップ(提供元:日本ハムファイターズ)

 このほか、Web経由でのチケット販売に加えて、日本ハムファイターズなど興行主の営業によるチケット販売や団体・窓口販売も含め、あらかじめ設定したルールを基に、自動的に配席を行える機能も備えた。

 従来は予約・配席・確定(席通知)・決済の一連の販売プロセスにより、予約ごとの配席業務に多大な工数がかかっていたほか、連席の予約を受けた場合に席が確保できないなど機会損失が発生していたとのこと。しかし「チケットレボリューション」では、予約ごとにシステム側が自動配席を行い、連席の購入要望にも流動的に配席を組みなおすことで、興行主と購入者の双方の課題を解決可能になったという。

 今後は、チケット購入後に隣席を追加購入する機能や、公式リセール機能、シーズンチケットの電子販売機能などを順次追加していく予定。

 なお富士通では、「チケットレボリューション」を2020年度中に商品化し、プロ野球だけではなく、プロスポーツ業界やエンターテインメント業界へ汎用性のあるサービスとして提供する計画だ。