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分離ネットワーク間の安全なファイル受け渡しを実現する「ESS FileGate」、WebDAV対応の新版を2020年春提供

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は19日、分離されたネットワーク環境において、ネットワーク間での安全なファイルの受け渡しを実現するソフトウェア「ESS FileGate」の最新バージョンV1.4を、2020年春を目途に提供開始すると発表した。

 ESS FileGateは、組織内の分離されたネットワーク間で安全にファイルの受け渡しを実現するファイル無害化ソリューション。地方自治体や教育機関、金融機関など、サイバー攻撃対策の一環でネットワークを論理分離している環境や、機密性の高い情報を保持するサーバーからのファイル持ち出しなどで利用できる。

 提供を予定する最新バージョンでは、ファイルの受け渡しのインターフェイスとして、ブラウザーを利用したウェブインターフェイスに加え、WebDAVに対応。これによりWindows OS標準のエクスプローラーやWebDAV対応のファイル転送ツールにより、対象ファイルをドラッグ&ドロップする操作でファイルの授受が可能となり、使い勝手を向上させる。

 UNIX/Linuxのコマンドラインを使ってのファイル授受も可能となるため、UNIX/Linuxサーバーと操作元クライアントPC間でのファイル授受にも利用できるようになる。

 また、これまでのバージョンでは、ブラウザーを使った人の操作が前提となっていたが、WebDAVのインターフェイスを使用することで、人を介さない形で他のシステムと直接連携し、分離ネットワーク間でのファイル授受の自動化を行えるようになる。

 ESS FileGateの地方自治体向けライセンス価格は、対象自治体の人口に応じた価格体系となり、1年単位もしくは5年間一括のサブスクリプションライセンスが選択できる。人口3万人未満の自治体の場合、通常版は年間サブスクリプションが48万円、5年間一括が216万円。マクロ除去機能付きの上位版は年間サブスクリプションが52万円、5年間一括が234万円。

 一般企業向けライセンス価格は、設置サーバー台数で課金される1年単位のサブスクリプションライセンスとなり、通常版は1サーバーあたり年間38万円、マクロ除去機能付き上位版は1サーバーあたり年間42万円。