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エンカレッジ・テクノロジ、ファイル無害化製品にマクロ除去機能を追加した上位版「ESS FileGate Plus」を販売

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は27日、分離されたネットワーク環境において、ネットワーク間での安全なファイルの受け渡しとファイル無害化機能を提供するソフトウェア「ESS FileGate」について、新たにマクロ除去による無害化機能を実装した上位版製品「ESS FileGate Plus」を12月初旬に販売開始すると発表した。

 ESS FileGateは、メールやインターネットを経由して取得した文書ファイルなどを、画像化処理することで無害化する製品。地方自治体や教育機関、金融機関など、サイバー攻撃対策の一環でネットワークを論理分離している環境において、分離されたネットワーク間で安全にファイルの受け渡しを実現する。

 新たに販売する上位版のESS FileGate Plusでは、Office文書のマクロやPDF文書のスクリプトなど、プログラム実行が可能な要素を文書から取り除く「マクロ除去」による無害化を新機能として搭載。これにより、従来の画像化によるファイルの無害化だけでなく、目的やファイル形式によって最適な手段を選択できる。

 マクロ除去による無害化に対応する文書形式は、Word/Excel/PowerPoint(2003以降の形式に対応)およびPDF文書。PDF文書については、ActionScript、JavaScript、Flashの要素を除去する。

 マクロ除去機能とは別に、埋め込みされた情報(オブジェクト)を削除する機能も搭載しており、マクロ除去実施時にPDFやMicrosoft Office系のファイル内に埋め込まれたオブジェクトについても除去することで、完全な無害化を実現する。

 ESS FileGate Plusの販売価格は、地方自治体向けライセンスについては対象自治体の人口に応じた価格体系となっており、1年単位もしくは5年間一括のサブスクリプションライセンスが選択可能。人口3万人未満の自治体の場合の価格は年間52万円、5年一括は234万円。一般企業向けライセンスは、設置サーバー台数で課金される1年単位のサブスクリプションライセンスとなり、価格は1サーバーあたり年間42万円。