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UiPath、「Oracle ERP Cloud」との連携コネクタを提供開始

 UiPath株式会社は17日、RPAソフトウェア「UiPath」の「Oracle ERP Cloud」向け連携用コネクタ「Workflow for Oracle ERP Cloud」(日本語版)を、マーケットプレイス「UiPath Go!」で提供開始した。

 UiPathでは、Oracle ERP Cloudを利用する国内ユーザーからの要望を受け、日本オラクル株式会社との協力により連携コネクタを開発した。

 Workflow for Oracle ERP Cloud連携コネクタでは、Oracle ERP Cloudを利用するユーザーにとって最も利用率が高い「請求書登録」および「請求書添付ファイル登録」の2つの機能をパッケージ化。UiPath上でこの2部品を呼び出し、簡単な設定をするだけで、Oracle ERP Cloudにおける請求書登録自動化を実現できる。

 従来、UiPathユーザーが同作業を自動化する際は、UIベースでロボットを開発して実行しているが、UIが変更されるとエラーが発生してしまい、そのたびにロボットの仕様も変更する必要があった。Workflow for Oracle ERP Cloudでは、API連携によりバックグラウンドで動作するため、UIの変更に左右されることなく、APIの仕様が変更されない限り、開発済みのロボットを実行し続けることができる。

 また、請求書登録作業の高速化も可能となる。たとえば、Oracle ERP Cloudで請求書を登録する場合、手作業では1件あたり十数分、UIベースで開発したロボットを実行した場合もある程度の処理時間を要するが、Workflow for Oracle ERP Cloudはバックグラウンドで一括処理されるため、所要時間を数秒に短縮できる。

 Workflow for Oracle ERP Cloudは、UiPath Go!を通じてUiPathユーザーに無償提供される。インストールは数分で完了でき、ロボットの開発についても従来のUIベースでは人による操作をレコーディングするなどに数時間を要していたものが、1時間程度で実行可能になるとしている。