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ジュニパー、「SRXサービス ゲートウェイ」で新たなインターネットブレイクアウト機能を提供

 ジュニパーネットワークス株式会社(以下、ジュニパー)は3日、自社製品で利用するOS「Junos OS」において、セキュアなインターネットブレイクアウトを実現する新機能を追加したと発表した。これにより、各PC上で構成ファイルを編集するマニュアル作業のプロセスが不要となり、企業がセキュアなSD-WANを容易に導入できるようになるという。

 ネットワークへのアクセスをコントロールしている企業では、一般的に、拠点から直接インターネットには接続せず、本社やデータセンターなどのセンター側に一度トラフィックを集約し、そこからセキュリティを確保したうえでインターネットへと接続していることが多い。

 インターネットブレイクアウトとは、インターネットへの接続を、そうしたセンター側を経由させず、拠点から直接行うようにする方法。多くの企業がSD-WANへの移行を進めるうえで、その活用が注目されるようになっているが、まだまだ導入は進んでいないのが実情という。

 ジュニパーではその背景として、多くの国内企業では企業通信のセキュリティ向上を目的にインターネットゲートウェイとしてWebプロキシが運用されており、そのままではインターネットブレイクアウトができないという点を指摘する。

 今回、同社が提供する新機能では、こうした点を考慮し、企業はネットワークの再設計やエンドポイント環境の変更をすることなく、セキュアなSD-WANを容易に導入できるようになると同時に、インターネットブレイクアウト機能の要件を満たせるようになるとのこと。

 この新機能は、ブランチや中規模環境向けに提供されているセキュリティアプライアンス「SRXサービスゲートウェイ」に実装され、「Junos OS v19.2R1」以降で利用可能になる。

 なお、KDDIが提供するセキュアなSD-WANソリューションサービスにおいて、プロキシ対応したインターネットブレイクアウト機能搭載のSRXサービスゲートウェイを採用することが明らかにされている。