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日立ソリューションズ東日本、サプライチェ-ンマネジメント教育プログラムの提供を開始

 株式会社日立ソリューションズ東日本は12日、サプライチェーンマネジメント人材教育プログラムサービス事業を開始したと発表した。

 日立ソリューションズ東日本では教育事業の開始にあたり、オランダのInchaingeと実践型SCM・サプライチェーン経営人材教育プログラム「The Fresh Connection(以下、TFC)」の日本国内におけるサービス提供に関する契約を締結した。また、契約締結に合わせて、TFCの日本語化対応も完了し、すでにサポートされている英語、中国語、スペイン語、オランダ語などの言語に加えて、日本語でも受講できるようになった。

 TFCは、2008年のサービス開始以来、世界中の600社を超える企業や著名大学100校が採用、のべ2万4000人以上が参加している、実践型SCM・サプライチェ-ン経営人材教育プログラム。

 フルーツジュースを製造販売する仮想の飲料メーカー「The Fresh Connection社」の疑似経営を通じ、財務・KPI情報の分析から始まり、組織横断的な戦略・戦術の検討や経営チームでの合議を踏まえた意思決定を体験し、サプライチェーンの管理や経営の本質的技術習得機会を提供する。たとえば、会社の全体最適の実現には、部門の個別最適の考えは業績改善の障害となることを、TFCを通して体感することになる。

 TFCは、毎年、世界競技大会のGlobal Professional Challenge(GPC)を開催しており、2018年度大会のGPC2018では日立ソリューションズ東日本の社員が参加したチームが、予選「International Pool部門」で優勝し、欧州で開催された決勝の最終ラウンドで8位の成績を収めたという。

 2019年12月には、日立ソリューションズ東日本が主催者となり、第1回SCM競技会のJapan Professional Challenge2019(JPC2019)を開催する。JPC2019は、日本国内から4人1組のチームとして参加企業を募り、他企業とのTFC競技を通してサプライチェーンの管理や経営の知識と重要なスキルである全体最適化の施策についての腕を競う機会となる。JPC2019の優勝企業チームは、来年開催の世界競技大会GPC2020に無料で参加できる。

 日立ソリューションズ東日本では、25年以上にわたってサプライチェーン計画系パッケージソフトウェアを提供しており、パッケージソフトウェアの提供・サポートサービスに加えて、利用する企業の人材育成支援も合わせてサービスすることで、サプライチェーンの管理や経営の高度化に貢献していきたいとしている。

 サプライチェーンマネジメント人材教育プログラムサービス事業は2019年9月に開始しており、米国SCM標準化団体のASCM(Association for Supply Chain Management)が推進するAPICSの講座と合わせて、5年間で売上1.5億円、100社超の企業、団体、大学などへの提供を予定するとしている。