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国際石油開発帝石、「リシテア/就業管理」を導入 上司が部下の労働時間をタイムリーに把握可能に

 株式会社日立ソリューションズは11日、石油・天然ガス開発企業の国際石油開発帝石株式会社(以下、INPEX)が、社員約2000名を対象に、日立ソリューションズの就業管理ソリューション「リシテア/就業管理」を導入したと発表した。システムは2019年4月に稼働を開始している。

 INPEXでは2019年4月に、従来は一部の社員のみに適用してきたフレックスタイム制を、オフィス勤務者全員へと適用拡大したが、その導入にあたり、上司が部下の就業状況を正確かつタイムリーに把握することや、人事担当者の業務効率向上が求められていたという。また、フレックス勤務のオフィス勤務者に加え、24時間365日体制のシフト勤務者の管理も並行して行う必要があるなど、拠点ごとに異なる、複雑な勤務形態の就業管理に対応できるかどうか、といった点も課題になっていたとのこと。

 これに対してINPEXは、「リシテア/就業管理」の導入によって、日次での就業時間の入力を社員に促進。最初に表示されるホーム画面において、社員が自らの従業状況を確認できるようにすることで、社員一人ひとりの労働時間管理に対する意識を高めたという。

 また、部下の時間外労働時間の実績を一覧表示する機能や、月末の時間外労働時間を予測して上司に警告を出す機能などにより、上司は部下の就業状況の把握などをタイムリーに行えるようになったとのこと。

 さらに、標準機能である未入力や未承認の社員へのフォロー機能などを用いて、月次の勤務実績確定までの日数を従来の一週間以上から数日に短縮するなど、人事担当者の業務効率向上を実現。拠点ごとに異なる勤務形態についても、「リシテア/就業管理」の標準機能で対応できたとした。

 なお導入にあたっては、日立ソリューションズが蓄積してきたノウハウを生かし、人事管理や給与計算など他システムとの連携も含め、短期間での稼働を実現している。

 INPEXは今後、「リシテア/就業管理」からタイムリーに得られるデータを分析し、新たな人事施策の策定などにも生かしていく予定だ。