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NTT-AT、契約書の社内審査支援システムを提供 AIと自然言語処理を利用

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は21日、契約書の社内審査を支援するシステム「インテリジェント契約チェッカー Version1」を提供開始すると発表した。

 インテリジェント契約チェッカーは、AIを用いた機械学習技術と日本語の自然言語処理技術を利用し、ユーザーが設定したチェック項目に基づいて契約書のレビューを実施するシステム。

 AIと日本語の自然言語処理技術を組み合わせ、ドキュメントのさまざまな表現を柔軟に把握して特徴を抽出可能になっており、文章の構成や表現方法に依存することなく契約書レビューを行えるという。

 具体的には、契約書案をシステムへアップロードすると、契約書の文書をフレーズに分解し、必要な条項の有無、注意すべき条項など、チェック項目を瞬時に示してくれるとのこと。

 またチェック項目はユーザーごとに設定可能なため、各社で培ってきた契約書レビューのノウハウをシステムに反映して、契約書の作成/審査業務を効率化することが可能。慎重にチェックを行いたい条項に、解説およびチェックするためのポイントといったコメントを表示することで、チェック漏れの防止や、一次対応を行う営業担当者や経験が浅い契約担当者の理解促進に役立てられるとしている。

 さらに、受注契約と発注契約の相対応する条項を対照する形で示せるので、受発注の契約条件差に伴うリスクを把握できるとした。

 提供形態はプライベートクラウドもしくはオンプレミスのいずれかとなり、価格は、システム構成、年間の契約書取扱件数などの条件に応じた個別見積もりとなる。

 なお、同システムのファーストユーザーとして、西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)での採用が決定している。同社では、複雑化する契約リスクチェックへのAI適用を目指して同システムの共同検討を重ね、今回の採用に至ったとのことだ。